男たちの歌      20日

・・・とはまたなんて古臭くて手垢まみれでベタなタイトルだろう

なんだけど今日は何だかこのタイトルを使ってみたくなった

今日最初の演奏者は アコギ弾き語りの 西山諒 だ

今日はいつも彼が最初に必ず演るあの中島みゆきの曲のイントロで珍しくちょっとコケた 苦笑いしながら語るには「今日はなんだか出かけるときもちょっとズッコケちゃって・・・スマートに行こうと思ってたのに・・・やっぱり雑草のように行くしかないのか・・・」

そのあとはけっこうスムーズに彼らしいしっとりと燃え上がるステージだった
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2番目はやはりアコギ弾き語りの HEART OF SILVER 

同じアコギでも彼の出す音は恐ろしいほど爆音だ ただ無闇に大音量を放出しまくるのではなく、彼らしいよく練ってしっかり作り上げたギターサウンドは聴いてて気持ちいいし、本当にロックだ

そんな彼だが、今日はラブソングを2曲続けて歌ってそのあとで「僕は告白してはフラレまくっています いつも直球しか投げられないんですよ~」 そのMCに「直球・・・いいねえ!」の声がかかる

その直球勝負のHEART OF SILVERの演奏はだからダイレクトに刺さってくる これこそロックだよねえ
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3番目に登場するのはいつもはバンドのリーダーそしてボーカリスト の 9413 だ

「9413」というのはバンド名でもあるが個人で演奏する時もこの名前だ まあ僕は普通に「アツシ」と呼んでるけどねえ(笑)
最近はソロ活動もだいぶ増えてきた彼のライブ 今日はいつも使ってるエレキギターをアコギっぽく鳴らしながらの演奏 ここがHEART OF SILVERとは真逆だが・・・バンドという彼にとっての「戦闘スーツ」を剥がしてステージに上がる9413は元々ソングライターとしての彼の本質を浮かび上がらせる 実にいい曲が多いことを聴いてる人々は気が付かされる ソロでもバンドのときと変わらず大汗かきながら彼のライブはソロシンガーとしての実力をめきめきと伸ばす過程を今日も見せてくれた
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そして最後に登場したのは「Rock Bottoms 」というバンドのg/vo だが最近はソロでここによく出演している Tatsya Inagaki 

彼の演奏はここに出ている弾き語りの演奏者の中でもなかなか変わっている

というのはマイク・アンプを一切使わずに全くのアンプラグドで・・・そして今日は彼の希望でステージではなく客席の前のほうへ演奏席を設置しての演奏・・・「このほうがより音や声が聞こえると思うので」 まったくその通りだった

そんなに張り上げるわけはなく歌う彼の演奏が本当に手に取るように間近に感じられて、いやあ・・・生のボーカルもギターもいいよねえ・・・あらためてそう思わされた

彼はステージでよく喋る それもけっこう社会的なテーマについてとかが多いのだ 本気でこの社会を何とかしたいと思っているからその言葉はダイレクトに伝わってくる

いつもはカバーもオリジナルも英語の歌詞で歌う彼だが今日初めて日本語の歌を歌った それは「ピート・シーガーもカバーしている」という浅田石二 作詞、木下航二 作曲の「原爆許すまじ」という曲だ これ、僕は確か高校生のときに吉祥寺にあった歌声喫茶「ともしび」で歌った記憶がある そして今日もイナガキのリードで客席全員で「シングアウト」 なんだか懐かしかったなあ

いやあ・・・今日は個性も実力もある男性シンガーたちがそれぞれ自分のカラーを出しながらいいステージをやってくれた 本当に「男たちの歌」だったのだよ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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