つくづく今夜は     12日

午前中まで降らせていた雨雲がようやく東のほうへ去って 少しお天気が戻ってきそうな高円寺の空、でも湿気は多いなあ すっかり梅雨だよねえ

今日最初の演奏者は 弱者同盟 2人組ユニット 片方がギターを弾きダンサブルな曲調で歌を歌いもう一人が サンプラーを駆使して色々な音を作る デジタルの機器をあえてその場で合わせてゆくという「アナロ グ」な使い方・・・このコンビが持ってる独得の「ノリツッコミ」の面白さが彼らにはある

そうそう、サンプラー担当の「カンコ」の仕事が最近どんどん増えてるような気がしてるのだが・・・以前はサンプラーだけやってたのに今では歌も歌うしハイハットも踏むしユニtットの衣装や小物作りまでやってる それに彼女のサンプラー使いって本当に手数が多くてタイヘンだよなあ・・・

でもそれを楽しそうにやってるのだ そして合い方の「ゾエ」の飄々としたステージングとの噛み合いがいつも楽しいんだよなあ
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そして2番目の同じような空気を持った男女のユニット  岡田哲+ハナコ だ
岡田(g/vo)のロックテイストを身体に沁みこませながらそれをちょっと中に仕舞いこんだ柔らかさと繊細さを持つ演奏スタイルにきりっと塩を振るようなハナコのジャンベがいい”締り”を生み出す

この二人のコンビネーションも本当に素敵だ 共同作業をまた気心の知れた同志でやる・・・それを見ている人間もいい気持ちになるんだねえ

そして今日最後に岡田が歌った「愛のうた」・・・二人で演奏するこの曲、聴いてるとなんともいえない気持ちがこみ上げてくるんだよねえ
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そして3番目に登場したのはペンギンハウスには久しぶりの登場 アコギ弾き語りの 落合謙司 だ

久しぶりにはちょっとわけがあった 家庭の事情とか彼自身がちょっと体調を崩していたりとか・・・そういうのもあって本当にペンギンハウスに久しぶりにやってきた彼はその久しぶりに人前で演奏できる嬉しさをまったく隠さなかった その彼の嬉しそうな喋り方や本当に”天然”なくらいの自然体が多くの友人を呼び寄せるようだ 今日のペンギンハウスにはその「久しぶり」を目撃しようと多くの人々が駆けつけてくれた その熱のこもった応援もさらに彼を「嬉しい」というゾーンにどんどん追い込む

こんなに素直に楽しんで演奏できるって・・・なんだか羨ましくなったね
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そして最後の演奏者は東京在住のアメリカ人弾き語りシンガー ラリー・フラムソン だ
ブルースやラグタイムを基本に彼の持ち味のユーモアで歌われる日本語の曲は最高に楽しい その気さくで暖かみのある彼の人間性と歌い方は昔から全然変わらない 彼と僕はもう知り合って40年になる

今日はゲストが来ていた なんとウォッシュタブベースプレイヤーのミツイ・・・「ウォッシュタブベース」とはアメリカの南部で1920年代を中心に流行った「ジャグバンド」というスタイルの中で使われたもので、洗濯桶の中心に弦を通してそれを立てた木の棒(モップの柄とか)をネック代わりにしてベースのような音を出すのだ 昔僕がシバと一緒にやっていた「ザ・キャンディーマン」というユニットにもこの楽器を弾くメンバーがいた

このおそろしくアナクロでおそろしくアナログな楽器が加わった今夜のラリー・・・いやあ懐かしい 昔の「ジム・クエスキン・ジャグバンド」みたいだった

そして今日最後にラリーが演奏したのは「San Francisco Bay Blues」 この曲は今から40年前に僕がはじめて彼に出会ったときに歌ってた曲だ 懐かしかったなあ・・・

いやあ、今夜はまたいい出会いや再会もあって(僕個人にもね)いい夜になった

つくづく思う ペンギンハウスってそういう場所なんだよね
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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