ヤマハFG-150 (2)

まずは張ってあった弦をすべて外す

エンドピンも抜いて、そしてブリッジ部分に埋め込まれている「サドル」を外す005

このときかなりキツくブリッジにはまっている場合もあるのだがこのギターのは少し隙間があるぐらいだった

ブリッジから出ている部分をペンシルでマーキングしてから・・・今回は全体で1.5~2ミリくらいを削ることにした

サドル部分は「牛骨」を使ってある この当時の安いギターだとここにプラスチックを使ったりするんだがそこはさすがにヤマハ、手は抜いてない005

まずはマーキングした線にあわせてどれくらい削るかの目安を鉛筆で書き入れる

ヤスリでそのラインまで削っていったら今度はサイドに丸みをつけてゆく オリジナルではこのライ004ンは1直線だったが、今回はチューニングのことを考えて2弦のところではそのラインがカーブを描いてボデイーエンド方向に目一杯下がるような形に、1.3弦は逆にネック方向に目一杯寄ったラインそこから6弦にかけては徐々にエンド方向へいくラインにする 今のアコギはほとんどがこういうセッティングになっている

サドルの形が整ったら細めのヤスリ(2000番くらい)で磨き上げてゆく

これでサドルの加工は終りなのだが、これをやったらもうひとつやる作業がある

それはエンドピンからサドルへ行くところの溝を少し削ってやるのだ なぜこれをやるのかというと008弦の高さが下がるとエンドピンのところからサドルに向かう部分の角度が小さくなる それによって弦からのテンションが下がり結果としてその弦の音量が下がってしまうことがおきるのだ

それはすべての弦におきるとは限らないので一度は弦を全部張ってみてそれぞれの弦の音量の変化をチェックしてみる

この場合、やはり5と6・・・とくに6弦の音量が下がっていた そこで棒ヤスリを使ってその溝をテンションが出るところまで削って角度を出してやる 下 左;加工前 右;加工後

010007

これでまた前と同じようなバランスで、弾き易くなったのだ!Scan0005

では試奏・・・今度はピックを使って・・・おお、あのYAMAHA特有の「ドッカーン」という音だ

あの仲田修子も弾き語りでライブやってたころはこのギターを使ってたんだよなあ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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