CD制作裏話  32

今回のレコーディングではエンジニアとして仲田修子というボーカリストの底力とそこからさらにクオリティーの高さを求めるたIMG_2116めの意欲と努力に心底舌を巻く思いがした

とにかく何がすごいかと言うとそれぞれの曲に応じて歌い方から発声法まで変えて歌うというボーカリストとしてのこだわりだ

曲ごとに説明してみよう 僕なりに感じた部分でだが

1)Everyday I Have the Blues
ここでは修子のわりとホームグランドに近いジャズっぽい歌い方をしている 充分にスイングしながらダンサブルに・・・しかし各音節の終りの部分にはしっかりとしたフレージングでがっしりとまとめている

2)Stormy Monday
このアルバムの曲の中でも一番緊張感とテンションを強く持った歌い方 それは歌い方のフレーズだけでなくビートの「切れ」をはっきりと打ち出す まるで「能楽」のような鋭さとある意味「殺気」のようなものまで感じさせる歌い方だ

3)Trouble in Mind
柔らかさと優しさの中に確信のように強く引っ張ってゆく歌い方 僕は「マヘリア・ジャクソン」のようなゴスペル的なものをこの歌には感じている

4)Sweethome Chicago
このアルバムの中で一番ドライブ感を感じさせる曲 彼女も軽やかにスピード感を感じさせながら甘くはならない、マニッシュな歌い方できりっと締めている ”baby dint you wanna go・・・”の「go~」の部分のフレーズの下がってゆく音程の力強さ・・・そこらへんがたまらない

続きは明日

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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