ブルームーン        31日

ネットで知ったが今夜は「ブルームーン」なんだそうだ え?青い月? 満月なのは知ってたが月が青く見えるなんて素敵じゃないか・・・と思ったらそうじゃなくて、一ヶ月のうちに満月になる夜が2回あるときをそう呼ぶのだそうだ ブルームーンといえばエルビスの「Blue Moon」やカントリーナンバーの「Blue Moon in Kentucky」なんて曲を思い出すが・・・そうかあ 今夜はそんな夜にふさわしい演奏になるのだろうか
今日最初の出演者はMr.ばろうずという名前のユニット このバンドのサウンドはすごく個性的だ と言うとペンギンハウスの出演者ほぼ全員がそうなのだが、とにかくサウンド作りが面白い 徹底的な「空間系」とでも言おうか とくにリーダーのばろうのエコー好きはハンパじゃない いつもライブのときは必ず持ってくるかなり年代ものっぽいテープエコーマシン・・・でかいし重いぞ!それを必ずギターアンプにつなぐとリバーブでもデイレイでも出ないあのたっぷんとした音が出来上がる それに加えてボーカルにまで深~くエコーをかける もうこれだけでステージの中はもうトンネルの中に居るような状況になる その中から一つ一つのサウンドをピックアップしてきてとりあえず分離させるのはけっこう大変なのだが、そこへもってきて天才(?)リードギタリストのモリのスケールを一切無視するような直感的ギターフレーズが加わり「コード」という枠をぶち壊してゆく この強烈なサウンドの感触はぜひ肌で味わってほしい もう昼間のかけらもない世界なのだ


次の出演者ピーフランもやっぱり夜が似合うユニットだ ギターボーカルにドラムという編成が普通ならスカスカになるはずなのにならないのはなぜなんだろうなあ・・・と前回も思ったのだが演奏テクニックもあるけどやっぱり歌に力があるからなんだろうなあ 歌詞もとびっきりすごいというわけではないんだが、所々におやっと思わせる表現があってそれがまた音楽的にいい感じを出してる 「道の蛇くねくね」・・・ね なんか良くねえ?

3番目はもう夜といえばこの人抜かせない ひひひのひ 何しろ「体内時計 真夜中にベルが鳴る」んだからね 今回はいつものピックガードのないテレキャスターではなく例のヘッドレスギターを抱えての演奏だ このギター、僕は弾き辛くて苦手なやつなんだけど彼もそのせいかちょっと持て余してたた様子 どうもチューニングがうまく決まらなくて苦労してた まあそれでもさすがにそこはひひひのひ 最後は力ずくでこのギターを乗りこなしていたのはさすが その分今夜は演奏がいつもよりだいぶアグレッシブになってたなあ ロックだったぜい!他の出演者に与えたインパクトはハンパじゃなかったと思うなあ

そして最後に登場したのは月夜の王子・・・て感じの潮田雄一だ 彼の繊細なアコーステイックギターもボーカルもまるで月影の下で出来上がったような手触りがする 月影ってみんな実感したことある?僕は八ヶ岳にいた時 満月の晩は車のヘッドライト点けなくて道を走れた・・・もちろんそんなことやっちゃいけないんだけど・・・そして地面に映る自分の影が夜中なのにこんなにくっきりしてるものかとびっくりしたのを覚えてる さあて、今夜は月影現れるかな・・・帰り道ちょっと楽しみだ

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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