ゲゲゲで参る    30日

11月も今日で終りかあ~ そう思ってるところへショックなニュースが飛び込んできたimages

漫画家の「水木しげる」が今日亡くなったそうだ もう93歳だから仕方がないかも知れないけど、まだまだ現役でやれた人だけに惜しいなあ・・・今年は大きな人が次々居なくなる・・・そんな年なのかな

そんなニュースもあった今日30日(月) 『のっぴきならぬ夜#2』というタイトルはなるほどそういう顔ぶれの並んだ夜になった

最初の演奏者はインプロ系ギタリスト Minato SEA 
不思議な宇宙観のような世界を持つ演奏は独特の世界を生み出し続ける 今日はサポートに前回も参加した女性パーカッショニストがドラムで参加 彼らの演奏はものすごく穏やかでたおやかな「凪」のような様相から突然「津波」のように激高する演奏に様変わりしたり・・・まるでそれは海みたい・・・そうかあ、それでこの名前なのか・・・海には色々な妖怪も棲んでいるらしいし
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2番目に登場するのは ハラ☆タカシ
インストユニットDBS3のメンバーでギタリストのハラの演奏はユニットのときとはかなり違うアプローチ それはギターという楽器の持つ可能性をとことん絞りつくそうとするプレイヤーと楽器との闘いになる 彼は「コード」も「スケール」も「リズム」さえも壊してしまおうというようにギターにあらゆる負荷をかけ続ける ギターもアンプも悲鳴を上げ続ける しかしそれは紛れもなく「音楽」なのだ

1曲目の激烈な演奏はきっとそうだと思ったらやっぱり「PARIS」というタイトルだった

そしてMCで「スリランカ」の話を・・・「あれだけ他民族で多宗教の人々がそれでも宗教の壁も無く平和に暮らしている・・・」というような

最後のほうの演奏にはとても怪しげなまるで暗闇の中で妖怪たちがお喋りしているような・・・人間の耳には決して聴こえてこないそんな声をギターが表わしてるような気がした そしてエンディングの柔らかいバラードで演奏は終わった
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3番目はこのユニット MΛNTRΛ
ミ ヌマ(g)シラコ(per)じゃいあん(b) この3人が最近は月に2回ぐらいのペースでペンギンハウスに出演してくれているのは本当に嬉しい

そして毎回違うプログラムを用意してきてくれることも楽しみなのだ 今日は珍しいスタイルの「行進曲」のような曲から始まった それは「マーラー」の曲だそうだ

そして「ニール・セダカ」の曲を演奏したあとはオリジナル曲・・・いい曲だなあ

今日の演奏はいつもと一味違うスタイルを見せえてくれていてミヌマは「e-bow」も使ってた

最後は「セント・トーマス」から「キャラバン」へ移ってそしてまた最後に「セント・トーマス」に戻るというスピーディーでトリッキーな演奏・・・いやあ、聴いてて血が沸きそうになった 「鬼気迫る」だ
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そして最後に登場したのは孤 高のピアニスト 石田幹雄
ピアノに向かう前に椅子に座り客席には背中を向けている 手元で「キンキン」という硬い音がする 彼がいつも愛用しているキセルがガラスの灰皿に当る音だ 一服つけてコンセントレーションを高め・・・そしてピアノに向かう 前板を外した剥き出しのハンマーが並ぶ・・・そこから彼とピアノとの対話が始まる

この易々とは人類を寄せ付けない怪物の親玉のような楽器も彼の手が触れたとたんまるで従順な馬のようになる

手綱はピアノの鍵盤だ そして彼はピアノと同時に空気まで操る もうペンギンハウスの空間には彼が放った音が自由に飛びまわる それが耳元をくすぐってゆく 何て気持ちがいいのだろう 今日は全曲が美しいバラードだった 聴くものが皆「取り憑かれて」しまったのは当然だ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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