梅雨らしくどんよりと曇った空 雨は降らないけど空気の中の湿気を感じる 日本の四季ってちゃんと来るからすごいよね
さて今日6日(月)のペンギンハウスライブはまず初登場のこのプレイヤーから始まった MORI-SHINという名前の アコギ弾語りシンガー
なんか顔だけでも味と雰囲気のある人だ 「ブルース系」ということだったから泥臭くエグい感じなのかなと思ってたら、すごくジェントリーで穏やかな歌い方 それでいて歌う言葉がじんわりと耳に染み込んでくる こんな歌詞があった 「涙の半分は花粉だけのせいじゃないだろう・・・」
歌い方を聴いててふと僕の昔からの知り合いの中川五郎に通じるようなものを感じたけど、本人はよく知らないと言ってたから偶然なんだろう
後半ギターのチューニングをオープンDに変えてボトルネックを使っての演奏・・・でも決してブルースに突っ込むのではなく自分の歌の要素として噛み砕いて使っていた いいシンガーだ
2番目はここでもお馴染みのピアノ弾語りの たけもとまりこ
その彼女が自分で言うには「私”ぞろ目”の日によく出演してます・・・」と
本当かなと思って調べてみたら本当に3月3日と4月4日に出演していた そして今日は6月6日だ
今日のセットリストはインストから始まって「雨結い」「かげぼうし」「月詠み」「朧」「雨宿り」
タイトルでけでもわかるように彼女の歌には雨と月を歌ったものが多い 特にこの時期だからというわけではないだろうけど「雨結い」なんてまさにこの季節に歌われる曲だなあ・・・
そんな彼女だが・・・夏は嫌いのようだ・・・暑いから
3番目に登場したのは SHIM with friends
ソロでギター弾き語りの SHIMが今日は彼のユニットを伴っての演奏
このユニットがまたいいんだなあ フレットレスベースが出すなんとも湿り気があってちょっと色っぽいベースラインにSHIMのアコギのがっちりとした骨の太いコードカッティング、そこにもうツボを心得きっているリードギターが絡む そして彼の歌は一見素っ気無いように歌うけど風景がちゃんとくっきりと見えるような歌い方・・・
「お前はまるでラジオ・・・雑音だらけのアジテーション・・・」なんか見えてくるなあ
そして最後に登場するのはピアノ弾語りの 須川光
ピアノストとして長く広い活動暦を持つ彼のピアノはもう華麗でそしてブルージーで渋い 歌は決して上手いというわけではないんだが、なんかすごく心にぐんと入ってくる
そのオネスティーの固まりのような歌い方で歌われると「そうだ、そうだよなあ・・・」と思ってしまう
ふとこの人の歌の歌詞を聴いてて思ったので終った後ご本人に訊いてみた
「須川さんの歌ってなんかゴスペルに通じる世界を持ってますね」
「そうですか・・・」そういってちょっと微笑んでいた
高円寺ライブハウス ペンギンハウス