秀句#02

秋の候鳥死ぬまでに借りは返したし という誰かの句。

気が遠くなるような、しんとした秋の昼。

ふと思う。

こうして毎日、どうにもならない生活が、どうにもならず過ぎていくのが、まるで夢のようだ。

でも、せめて死ぬまでには、何とか借金だけでも返しておきたい、

などと、ぼんやり遠くを見ていると渡り鳥の影がうつっている。



by ペンギンハウス・東京高円寺ライブハウス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする