奏でる 3日

「弾く」と「奏でる」の違いってどこだろう・・・ふとそんなことを考えてしまった、今日です

では今日3日(火)のライブレポート

ペンギンハウスライブ今日最初の演奏者は月原昌子
女性ギター弾き語りシンガー 彼女は毎回ちょっとした仕掛けのようなものを演奏にこめてくる べつににトリッキーなことをするというわけではない 演奏するという行為自体を毎回違う切り口で見せてくれる・・・そんなところがある 最近は恒例になっている自作の俳句 今日はこれ 「夕芒 たてがみ揺らし 虚を眺め」 彼女は今の8弦ギターを弾き始めてもうすぐ2年になるという 最初はちょっとたどたどしい感じがしていたのに・・・最近はものすごくギターが上手くなっている そう「弾く」のではなく「奏でて」いるのだ

2番目に登場したのは生半可 毎回サポートのミュージシャンが変わるが、今回はこのあと出番の斉藤麻莉 俳句というのはまさに言葉を「奏でる」のだと思う 言葉は何かを伝えるための「道具」であるが、詩というものにはそれ以上に人間の感性を呪縛するような何かがある 今日の句「空き部屋に 秋の風鈴 鳴りにけり」「枝豆を 真青に茹でて 一人とは」

3番目に登場するのは斉藤麻莉 彼女はまさに奏でる キーボードとピアノそれぞれで別の2層の世界を表わす キーボードは情景のようだ ピアノはその中を移ろう魂のように聞こえる今日の彼女のピアノはルバートを多用し心の叫びのような音になっていた

そして「奏でる」といえばやはりこの人 今日最後の演奏者の 山田庵巳 トレードマークの8弦ギターは彼の声や言葉に寄り添い、ストーリーの行き先を導いてゆく「道しるべ」みたいになってる 独りでギター1本だけでこれだけ聴き手をまるごとどこかの物語の世界へ連れていってしまう弾き語り、いや「奏で語り」シンガーはなかなか居ない 聴き手はもう結末のわかっているお話の、最後まで固唾を飲んで聴き入っている

今日のオムニバス動画です


高円寺ライブハウス ペンギンハウス

出演するには?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする