さて、「ジミー・ロジャース」が活躍していた1920年代後半から30年代にかけてやはり大活躍した人気グループが居ました
その名は「カーター・ファミリー The Carter Family」
メンバーはA.P 、サラ、メイベル それぞれカーター サラはA,Pの妻、メイベルはA,Pの弟の妻 つまり彼らはファミリーバンドです 彼らは南ヴァージニア州出身でこの地域はいわゆる「アパラチア地域」と呼ばれ、アパラチア山脈の周りにあるアメリカでもかなり鄙びた地域 ただ、ここからは素晴らしい音楽とミュージシャンが沢山出ていて、そういう意味では「アメリカ音楽の揺りかご」とも言えます この地域についてはこのあとも色々書くことがあるので、それはまた後日
「カーター・ファミリー」はA,Pのボーカル、サラのボーカルとギター又はオートハープ、そそてメイベルのギターとコーラスという編成でした
3人のコーラスも人気の理由だが、さらにメイベルのギタースタイルが後に「カーターファミリーピッキング」というスタイル名で呼ばれるほど、白人のカントリーギターに大きな影響を与えた このスタイルはメイベルが元々バンジョーを弾いていたところから生まれたとか、彼らがよく一緒に演奏活動をしていた黒人ギタリストの影響だとも言われています 面白いのはこの「アパラチア地域」での音楽においての白人と黒人のミュージシャンとの間の垣根がそれほど無くて、お互いがそれぞれ影響しあう・・・そういう傾向があることです
たとえば南カロライナ州出身の「ジョッシュ・ホワイト」北カロライナ州出身の「ブラインド・ボーイ・フラー」などの音にそういう所が現れています
さて、それではもう一度メイベルのギターを見てみましょう 親指でベースラン、人差し指で高音弦をストラミングしていて、このスタイルは後にフラットピックを使ったカントリーギターの母体となっているようです
高円寺ライブハウス ペンギンハウス