さて、「ジミー・ロジャース」「カーター・ファミリー」などがきっかけになりそれからの私の興味はもっぱら昔のアメリカ南部のそれも東部山岳地域から出てきた音楽に集中していきました 「オールドタイム・ミュージック」と呼ばれた音楽には色々なものがあったのですが、最初に夢中になったのは白人のカントリーソング・・・一般に「マウンテンミュージック」と呼ばれるものでした 1070年に入って、もうそういう人たちはとっくに過去のものと思っていたら、じつはまだ現役で昔からの音楽スタイルを継承している人々が居ることを知りました
その中の1人がこれから紹介する
「クラレンス・トム・アシュレイ Clarence Tom Ashrey」
1895年にテネシー州ブリストルで生れ、1967年に死去しました。白人ハーピストのグウェン・フォスターと組んで活動しました。1920年中頃からプロとして演奏活動を始め、1927年にラルフ・ピアの下でキャロライナ・ターヒルズというバンド名義で初録音しました。アルバムには「Old Time Music At Clarence Ashley」などがあります。(以上、ラディカルビスケットより)
私が彼の演奏にはじめて触れたのはたしか「ヴァンガードレコード」から出ていた「Old Time Music at Newport」というアルバムでした 60年代になりすでに70歳を過ぎていた彼でしたが、自分のバンドを従えまだまだ元気で20年代にやっていたころとほとんど変わらないスタイルで、マウンテンミュージックを演奏していました そのなんとも暖か味のあるサウンドと彼の弾く鄙びたバンジョーの音にすっかりハマってしまったのです
そして、彼のレコードをすぐに探しました すると「FOLKWAYS」というレーベルから出ていた「OLD TIME MUSIC at CLARENCE ASHKEY」というアルバムが見つかりさっそく購入(高かったです!当時はまだ輸入盤レコードは希少品だったのでHARMONYという輸入盤専用レコード屋で当時の値段で\3000しました)聴きました
いやあ、これは聴いたなあ・・・くり返し何度も そこにはもう100年以上もその地域で伝えられてきた本物の「Folk Song」がありました
ところで・・・このアルバムでアシュレイの隣でギターを抱えている大柄な男性・・・誰だかわかりますか?
そう、彼こそその後フォークやカントリー界に多大な影響を与えた天才ギタリスト「ドク・ワトソン Doc Watson」だったのです ドクがクラレンスのバックでギターを弾いてる映像が残ってました
高円寺ライブハウス ペンギンハウス