ギターギター 89

サニーボーイがシカゴに拠点を移すのとあわせてロックウッドもシカゴへと移動します

しかし、40年代に自分も歌っていた彼ですがその後はひたすらバンドのバックギタリストとしてセッションプレイヤーとしての活動が続きました

そんなロックウッドがはじめて自分がメインのアルバムを「デルマーク」から出したのが1070年代に入って 彼がもう60代になってからでした そのアルバム「Steady Rollin Man」を私は買って聴きました

聴いてみて思ったのは「地味だなあ~」ということでした

初のリーダーアルバムなのでさぞや超絶的なギタープレイが聴けると思って針を落とすと・・・ほとんどソロは弾かず

ソロはほとんど他のギタリストに任せ、自身はひたすらリズムバッキングに徹するギターばかり・・・正直私は落胆して、「なんだこんなものなのか」と思いました


そしてそれから暫くした1974年、「第一回ブルースフェスティバル」のメンバーとして彼は「The Aces」を伴って来日公演をしました

私はもちろん観に行ったのですが、その当時はまだ「スリーピー・ジョン・エスティス」のほうがお目当てで、ロックウッドを聴いたときはなんかポカーンと拍子抜けしたような感じでその良さがよくわかりませんでした

当時の私はやはり戦前のカントリーブルースのほうが好きで、戦後のブルースはマディ・ウォーターズやエルモア・ジェイムスのようなもっと「ダウンホーム」なブルースしか受け付けなかったようで、ロックウッドたちの演奏を聴いても「なんかジャズみたい」と思った次第でした そんな私が彼の本当の素晴らしさを感じたのはその後発表された彼の「ライブ・イン・ジャパン」のアルバムを聴いてからでした

そこには本当のブルースマンの本当のブルースギターが収められていました あのデルマークのアルバムではほとんど聴けなかった彼のギターソロ・・・それは本当に凄まじいほどの迫力とブルージーさに溢れていました それから私はもう完全にロックウッドのファンになってしまい、彼の演奏を追いかけました するとそれまで「地味だ」としか思えなかったデルマーク盤に隠されていた彼のギタリストとしての本当のスゴさが見えてきたのです

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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