ふりかえってみれば     31日

僕がこのペンギンハウスのPAを始めたのが今年の4月1日、このペンギン日記を書き始めたのが5月10日 それぞれ8ヶ月と7ヶ月弱が過ぎた 正直今だから言うけど僕はPAの実際経験はあまりなくってスタート当時はだいぶ戸惑って手探り状態で出演者のみなさんにはずいぶん迷惑をかけてしまったと思うのでこの場を借りておわびします まあ、とにかく聴いている人が「気持ちいい」と感じるような、そして演奏者が「やりやすい」と思えるような音を作ることに集中して一生懸命やらせていただいてますので、どうかこれからもよろしくお願いします

今年は、やはり去年の大震災の爪あとがまだ深くて日本全体がとてもつらい一年だったと思います ペンギンハウスに出演している皆さんも「仕事をやめた」「仕事が変わった」とか「結婚した」 「まだ小さい子供の将来を考えて東京を離れる」などなど、色々激動の年だったのじゃないでしょうか そんな中、ライブもライブハウスも今大変な「寒気」にさらされて本当に素晴らしいアーティストたちがなかなか注目されない・・・お客がなかなか来ないという試練をうけている あの「イカ天」の頃が懐かしい・・・などと嘆いてもしょうがないけどね ここでちょっと今年を振り返ってみて、ふとこんなことを思いついた 「今年一番数多くペンギンハウスに出演してくれたプレイヤーは誰だったのだろう」 調べてみました 以下は今年の出演者の1月~12月にペンギンハウスライブに登場した回数の多い順にベスト10にしてみました

1位 たこボー                  33回
2位 泥窪                     30回
3位 SHOTGUN BLADE   28回
4位 ハナコ           27回
5位 ひひひのひ        26回
6位 ウシトラ           23回
6位 あさのおよぐ        23回
6位 ハラ☆タカシ        23回
9位 東京セッション       22回
10位FooliN                          19回

トップ3あたりは多分みんなが「そうだろうねえ」と言う顔ぶれだと思うけど、あらためてみんな本当によく出てくれた そして盛り上げてくれた 一組ずつちょっとコメントをさせてもらいます
1位;たこボー
本当に彼は今年もすごく活発に演奏活動をしていた ここ、ペンギンハウスだけでなく色々なライブスポットにも積極的に出演して そして今年は「オクトパスガーデン」という企画イベントを何回も開きペンギンハウスに多くのアーティストを紹介してくれた 彼の熱意と努力には本当に頭が下がる

2位;泥窪
ライブ以外にもペンギンハウスにいた回数を合わせたら間違いなくトップになったろう それだけこのペンギンハウスを愛してくれていたのだと思うブルースをベースに独自の演奏スタイルを作るというけっこう大変なクリエイティブな作業を根気強くずっと続けてきた彼に来年はきっといい年に

3位;SHOTGUN BLADE
本当にペンギンハウスらしいシンガーだ 周りにまったく踊らされず自分が確信したスタイルを頑固なまでに追及する そして、気がつけば歌もずいぶん上手くなってきて素晴らしい新作を続々と送り出し続けている 青の戦士は来年はきっと新しい天地にその姿を見せるのかも知れない

4位;ハナコ
そうなんだよね ハナコもずいぶんとペンギンハウスに登場してくれた これを見たら本人も驚くかも知れないけど「半PEKO」「hanTako」「グレナデン」など、彼女の活躍する場面は本当に多い その叩くジャンベも最近では本当に力強く今では居なくてはならない頼りになるプレイヤーだ

5位;ひひひのひ
初登場したのは今年に入ってからかな そのあとの追い上げがすごかった その本当にどこにもない誰にも弾けない独自のギター奏法と曲で日本の音楽界に「革命」を起こしかねないアーティストだ 洋楽の楽器であるギターに「和」の魂を注ぎ込んだ演奏は一度は観てほしい 歌もいいのだ

6位;ウシトラ(片平誠)
ソロでやっていた片平がパーカッションのフジイと組んでまたウシトラの名前で活動開始した今年 その荒々しくも心優しい2人の野武士のような男たちの生み出す歌も音もすべて直球だ 本当にいつも喉から血が出るんじゃないかというカタヒラの歌は思わず聴き手の心に刺さる

 6位;あさのおよぐ
元々モンテローザ・グルーブというバンドのボーカリストだった彼にギターを持たせてソロで演奏するようにそそのかしたのはどうもペンマス亜郎のようだ なかなか慣れないギターに苦戦しながらもそこから「独りパンク」という新しいスタイルを確実なものにしたおよぐは今最強になった

 6位;ハラ☆タカシ
そういえばあのトレードマークのモヒカン頭をよく見かけたなあ DBS3とhara’s sessionという2つの演奏形態を使い分けながら毎回ものすごく高度でスリリングでハートフルな演奏を聴かせてくれた インストゥルメンタルだけでこれだけ観客をのせてしまう人はなかなかいないのだ

 9位;東京セッション
個人的感想だが僕はもっと上位だと思ってた それだけ彼らの毎回の演奏内容が濃かったのかも知れない 僕がここでPAを始めて一番インパクトを受けた2人だ その毎回行われるシュールな演奏は聴く者の常識なんか軽くぶっ飛ばしてくれる そしてものすごく深いROCKなのだ

 10位;FooliN
彼ら・・・というかほとんどはvo/gのオザワのソロが多かったがいつも彼の透明感の高い歌は僕はとても好きだ 何気ない日常の中にある風景を切り取ったような歌詞が多いのだがそのさりげなさがかえって哀しみを表わしているようで たまに実現するドラムスのタイラとのDUOは最高だ

さて、こんな風に振り返ってみましたが、別に出演回数が多いから偉いってわけじゃないけど、このペンギンハウスに愛着を持ってそして素晴らしい演奏、パフォーマンスを見せてくれたすべての出演者の皆さんにあらためて感謝です 来年もぜひ一緒にペンギンハウスがこの高円寺の東京の日本の世界の音楽に少しだけいいことができたらいいなと思ってます

最後にこのブログを呼んで下さってる皆様に、つたない文で読みにくかったと思いますがこれからもよろしくお願いします 家に帰ってるあいだも向こうのこと日記で書こうと思ってます よかったらひまつぶしに読んでください みんなよろしくね・・・・・では、よいお年を
僕はこのあと列車で(高速バスは笹子トンネル怖いので)八ヶ岳へ帰ります

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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