僕の八ヶ岳話 65

・・・さて、ここまで読んでこられた方はうっすらと気付いてる・・・あるいはそう思い込んではないだろうか?
「ジミー矢島ってやつは本当に自分だけ楽しんでて、家族のことは放ったらかしにしている」・・・と

それは当たってる! 本当にかなり自分本位の考えを持ってたなあ・・・と、今になって思うのですよね

でもね・・・僕だって一応それなりに「家族サービス」のことも考えてたのですよ! だから休日にはよく家族を連れて「お出かけ」をしていた・・・どこへって? もちろん「山」ですよ(笑)

土日の休みになると矢島家ファミリーは車に乗り込む トランクには色々なものが積み込んで

ある 最初はせいぜいビニールシートとお弁当があれば間に合った しかし、次第に「あれも欲しい」「これもあるといいね」・・・という具合に色々なアウトドアグッズが増えてきた 行き先は自宅からせいぜい車で30分程度の所にある山中の河原だった 韮崎の近くには「釜無川」「大武川」「小武川」「白州川」などいい河が沢山あった

その中でも矢島家ファミリーが一番お気に入りだったのが小武川だった 国道20号線を長野方面に向かって15分位走り、「内藤段ボール」という工場のところを入るとわずか10分ほどで周りは奥深い山に囲まれた渓流だ お天気の良いときは穏やかに流れるいい河だった

林道が川沿いにずうっと延びていてその先は南アルプスの「甘利山」まで繋がっていた その林道を入ってゆくとすぐにいいポイントが現れる 道ばたに車を停めて河原に下りる 静かな清流の音が一面を満たす 持ってきた折り畳みテーブルを拡げかみさんがその日の朝に作ってきたお弁当を拡げる お天気は上々・・・聞こえるのは川の流れと時おり混ざる鳥の声、風の音 河原は南アルプスの花崗岩がほぼ全部を占めていて白い岩肌に白い砂 水は澄んでいて名厚手も冷たい・・・なんて気持いいのだろう!

時間はゆっくりと流れる ようやく歩き始めた娘が浅瀬の流れの中に足を入れてキャッキャッと笑っている 河は僕ら家族の貸し切りリゾートだった

日が暮れてきた そろそろ持ってきたものを片付け車に積み込み帰路につく 帰り道・・・渋滞も何もなく・・・30分後には家に着く

高円寺ライブハウス ペンギンハウス出演するには?

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