弦が踊る           14日

昨日の田辺凌鶴のライブ(高座)にはペンギンハウスに出ている出演者の皆さんもずいぶんと駆けつけてくれた タケヤリシュンタ、藤原愛、高橋誼、carl,仲田修子・・・皆音楽というものの中で音だけでなく言葉も大事に演奏するミュージシャンばかりだ 昨日の講談はいい刺激になったことと思う 僕でさえそうだったから
さて、今日のライブの話に行こう 今日の出演者 最初は宇宙人だ そうそう、今日のライブで発覚したのだが彼らのことをネットで検索すると本当の「宇宙人」ばかりが出てきて彼らを見つけるのは大変だと・・・試しに僕もGOOGLEで検索してみた 1~10ページまで出てくるのは「ご本家」の話題ばかり・・・やっと10pの最後あたりで「バンド宇宙人」というのがWikipediaに出てきた 検索してみたが・・・どうやらまったく別のバンドらしい さあ、ワープ(寄り道)してしまった 本題に行こう バンド宇宙人には最近新しい若い「星人」が加わった 地球上の名前はヨコタノリコと言うらしいが彼女がなかなか可愛らしい キーボードを弾きながら歌う声はちょっとアニメの声優みたいで「その道」のマニアの皆さんなら「萌え~」となるかも知れない 本当!お勧めです 彼女が入ったお陰か最近の宇宙人の演奏もちょっとポップでさらに楽しいものになった それもあってなのだろうか・・・ラストの曲のギターソロではリーダーの地上名アキヅキが客席に乱入し椅子の上に立つというパフォーマンス・・・今まで見たことなかった 盛り上がったなあ!

そして2番目に登場したのは先月に衝撃のペンギンデビューを飾ったHOWLING ROCK A GUERRILLAというジプシーパンクバンド・・・そう表記していいんだろうかはちょっと悩むが ガットギターにアコーステイックベース、カホンにジャンベという編成のアコーステイックバンドはスパニッシュやジプシーの香りがぷんぷんする とにかく滅茶苦茶切れ味のいい楽器たちの生み出すリズムは聴いてるだけで体内の血が沸騰しそうになる それに乗せて歯切れのいいボーカル なるほど、確かに「パンク」と言ってもいいようなアグレッシブさとスピード感はある でも、僕はやはり彼らがこのスタイルの音楽に対して持っている深い情熱と思い入れを感じる ハウロカ(略して)はまた聴きたくなる クセになる音を持ってるなあ

3番目の出演者の作る世界はまたがらっと変わる ROCKINENOCKYというソロミュージシャンはひょうひょうとした物腰に喋り方で客席をゆる~い感じにすぐしてしまうが、そのゆるさの中から出てくる音楽は彼が長年携わってきたカントリーミュージックの匂いがまたぷんぷんする 本当に本場のカントリーシンガーってこうなんだろうなあ・・・いつもそういう気分にさせてくれる彼の演奏に今日はまた強力な助っ人が参加した トネーロという名前のウッドベース奏者 彼の弾くスラッピングベースは本当にゴキゲンなサウンドでまさにロカビリー~そしてアメリカ南部の匂いがぷんぷんする あの「ベン・パシッ!ボンパシッ!」という音・・・いいねえ 久しぶりにエルビスのデビュー当時のサイドマン「ビル・ブラック」を思い出したよ その編成でバデイー・ホリーの「Oh! Boy」とかレス・ポールの曲とか・・・本当にゴキゲン 今日はエノッキーのフィドルまで飛び出して 楽しかったなあ

そして、最後の出演者はまた大変だよ 空気が変わるって言えば彼らもいつもその場の空気をさらっていってしまう勢いと力を持っている ゴーゴートップレスというまだ若い男たちのバンドはとにかく勢いがいい 僕はよく「やんちゃ」という表現で紹介しているが、演奏前に自分の周りのスペースを広く空けて・・・これはもちろん思う存分暴れまわるためだが(笑) 今日も彼らは(主に向かって左のg/voの男だが)今日も暴れてくれた しかし、今日僕は気がついた こんなにワイルドにラフに演奏しているようだが、彼らの楽曲は実はとても入念にアレンジや構成が出来ていてかなり完成度が高いことだ 無茶苦茶やっているように見せながら用意周到に組立てられた音楽なんだなあ 今日はそんなことを感じながら彼らの演奏を聴いていた それにしてもよく暴れる あんなに動いてもちゃんと体制が崩れない 若いんだなあ・・・羨ましいなあ 最後にちょっと そう思った

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった

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