双つの愛      11日

もちろん今日は「あの日」である 2年前の今日は僕はまだ山梨にいてこの日は仕事が夜勤のためまだベッドで眠っていたのだ 揺り起こされて思いもかけず長い長い地震が収まると電気はすべて消えて水も出ない・・・情報がほとんど入らない中、真っ暗な夜を迎えたのをはっきり覚えてる さて、皆さんは何してた? あの夜、高円寺のライブハウスもそれぞれ大変な時間を過ごしていたようだね ペンギンハウスもさすがに当日はライブができなかったそうだ 物理的な要因もあったが、直後にはモチベーションが下がってしまって「演奏できない」というミュージシャンもずいぶんいたと聞く さて、今日出た出演者たちは当日何をしていたのだろうか・・・そんな話もぽつぽつと出てきた今日のライブ 最初の出演者はSHOTGUN BLADEだ 精力的に活動を続ける彼にはきっと、どんなこともエネルギー源になってるのだろう 着実に1曲ずつを丁寧に演奏する彼のスタイルには好感が持てるなあ 今日は新曲らしいのも1曲あった

2番目に登場したのはららばいてりい&さっちん の2人組 震災直後はかなりパニクったというさっちんのエピソードを挟んだりしながら、今日はわりとしっとりした曲が多かった2人 最後はサッチモのWhat a Wonderful World  途中、何かの曲でさっちんが想いが溢れてちょっと涙ぐむなどという貴重な場面もあって・・・やっぱりみんな色々なものを抱えて生きてきているんだろうなあ

3番目は1人目の「愛」 CARLこと尼崎愛子の登場 今回もパーカッションにキンちゃんを従えての演奏 今日の愛子のステージはまずは琵琶を抱えての演奏 それもやはりこの日だということで「般若心経」の読経から始まり続いて「平家物語」の1節へ・・・今日はなんだか厳かな雰囲気での始まりになった やがて、楽器をギターに持ち替えここからお馴染みの「妖怪時間」へと入ってゆく 曲は「猫むすめ」・・・でも今日の愛子の歌はどちらかというと重いテーマの曲が多かった それは彼女がやはり東北出身ということもあるのかも知れないね 最後は108つの煩悩のうた

そして、その尼崎愛子がわざわざ「あの人と一緒にやりたい」 と、ラブコールを送ったもう一人の「愛」 それは藤原愛だ 久しぶりに僕が担当した彼女は去年の夏から続けてたあのスキンヘッドがだいぶ伸びてそれを金髪に染めてだいぶイメチェンしていた そして、歌もピアノも健在 いつものどっしりとした重量感のあるあの曲はもう聴いてる全員をカンタンにノックアウトしてしまう そして、アンコールに応えて演奏したのは名曲「ヨッパライ帰り道」 思わず一緒に歌ってしまったのは・・・あさのおよぐだ(笑)

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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