ワンスアポン ナ タイム   24日 

昔・・・今から40年ぐらい前の話だが吉祥寺に「OZ(オズ)」というロック喫茶があった 今の吉祥寺駅北口のバスロータリーのあたりにあったのだが、60年代~70年代の始めごろまであって確か70年代の中ごろに閉店したんだと思う どんな店だったか・・・実は僕は一度もそこへ行ったことがなかった 当時20代の前半の僕は「フォーク青年」で、もっぱら「ぐゎらん堂」や「のろ」という店に出入りしていて「OZ」はロック系のいわゆる「やばい連中」のたまり場だという噂があったりして決して近付かなかったのだ その「OZ」も「ぐゎらん堂」も今はない 「のろ」は場所を変えて小さな店になって吉祥寺にあるが僕はまだ尋ねてない(カトウさん、ご無沙汰してます)
前置きが長かったが今日のライブの話に行こう 今日最初の演奏者は 吐息 というユニットだ 今まではvo/g ,dsという2人編成だったが、今回からベースが加わりトリオになった やはりベースが入るとバンドとしての安定感が増すね そのサウンドにのってボーカルはあの独特のスイートなハイトーンで艶っぽい声・・・まるでバニラアイスクリームのような滑らかさは聴いてて気持ちがいい これからはずっとトリオ編成でやっていくそうだ

そして2番目はvo/g ,vo/gの2人ユニットの にっちとぼっつ だ メンバーは「ひひひのひ」ことキタムラとリサ 主にリサがリードボーカルをとる この二人の音楽は限りなく日本的テイストを深く含んでそこにインプロや色々なものが入ってきて気がつけば世にも不思議などこにもない演奏形態になった 一見静かなサウンドなのかなと思ってると2人のギターの音は意外にでかい ゆったりともったりとしているようにも聴こえるけどこれはやっぱりロックなのだ 今日の出演者のギタリストたちのキタムラのギターへの注目度はやはり高い

そして3番目はピーフラン こちらはg/vo ,dsの2人組だ g/voのミヤゾノは独特の曲世界を持っている 色々なエフェクターを通して輪郭をぼやかせたようなギターに乗せてちょっと霧がかかったような彼の歌い方もあって不思議と日本的な情景を思わせるような世界だ 今日は新曲を2つ披露 そのうちの「粉々」という曲は彼らも言ってたが珍しくアップテンポでちょっとPOPな感じ そういえば話はずれるが今日リハ後、「僕ちょっと俳句をやってみたいんです」とミヤゾノが言う さっそく亜郎スクールを紹介したよ(笑)

そして最後に登場したのは 川口雅巳ニューロックシンジケイト 冒頭僕が「OZ」の話を持ち出したのは実は彼らの演奏を聴いててふと思い出したからだ ギター、ボーカルの川口の音も歌もすごく重量感がある ロックというものをこんなにハードにヘビーにそしてダークネスを持たせて演奏できるバンドも最近なかなか少ないような気がする 彼らの演奏を聴いてると僕はあの60年代の匂いを感じるんだよね 60年代ロックはまぎれもなく「不良の」音楽だった ロックやってる連中は間違いなく「反社会的」で「ドロップアウト」していた そうそう・・・その「OZ」に出ていた伝説のバンド「裸のラリーズ」・・・川口はその流れの中に居るらしい ロックはいつまでも「不良の」ものであってほしい などと思っていた僕だった

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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