後で効く            29日

このところ凄いのだ!今日もギターの練習を3時間もやってしまった ちょっと前まではまるでやる気にならなくて、ライブの前になるとまるで一夜漬けの試験勉強みたいに焦って詰め込んで練習するという日々が続いていた 大体子供の頃からそうだ 何かに夢中になるとそればっかりやる

20代の始め頃は毎日8時間ぐらいは弾いていた これで上手くならなきゃよっぽど才能がないことになる 今はさすがにそこまでは行けない・・・体力が保たないのだ(笑)

さて、今日のペンギンハウスライブは5組が登場した

まず1組目は若いユニットバンドvo ,g ,b ,dsの4人編成 girlyだ 「若い」と言ったが聞けば全員40代なんだそうだ リードボーカルは今日小学生の子供さんを連れてきた このバンドのサウンドを大きく決定づけているのが唯一のギタリストが弾く12弦ギターだろう その軽快で乾いた音は「The Birds 」や初期のBEATLESのようにバンドサウンドにそういうテイストを持たせるんだろうな そしてgirlyという名前の秘密も今日明らかにされた MCをしたメンバーの話では「40代のおっさんがこんな名前付けてたら”キモい”とか言われて話題になるかと・・・」

そうなんだ ボーカルの動きとはカンケイなかったのね(笑) 彼らの曲はどうやら全部オリジナルらしいんだがすべて英語で作られてる けっこう解り易い言葉を使ってるようで時々歌詞が頭に飛び込んでくる こういうスタイルはどこら辺に近いんだろう 僕にはよくわからないけど聴きやすい 人気もあるバンドだ

そして、2組は打って変わって「日本語」のバンドだ ペンギンハウスには久しぶりの登場のvo/g ,g ,b ,dsの4人編成 ピクレルジュラとガリレイサークルだ 彼ら、と言うかボーカルの彼の作る曲はなかなかタイトルからして味がある「フューチャーくんからの手紙」とか「ペットボトルの夏」とかなかなかシニカルでハードボイルドな歌詞が多い 高円寺のライブハウスにはよく似合う

バンドスタイルもなんだかゆるく「ガレージ」っぽくていいサウンドだ 新しく聞いた「都立高校」って曲が全員が同じリフを弾きながらのちょっとパンクを感じさせるいい曲だった 写真でボーカルの顔が映ってないのはご本人の希望ですので・・・どうしても顔が見たい人は直接ライブ観に来てね

さて、日本語が続く それも今度はかなり前衛的な(?)日本語使いをする2人組 にっちとぼっつ 「ひひひのひ」としての活動もしているキタムラだが、このユニットではまたそれとは一味違う面を出す 彼らのサウンドはやはり「ロック」の匂いがする

いや、日本語だから「岩」だ ごろりと転がってゆくゴツゴツの岩 そしてギターの音も「雨だれの水滴」や「木漏れ日が揺れる森の奥の音」に聞こえたりする なんだかいつも「わが道」を行きながら自分達の「岩」をしっかり磨きこんでいる2人だ

そして「前衛的」といえば次に登場する2人組 東京セッションはさらに過激になってゆく すべてインプロな演奏の中で飛び出してくる言葉たちは「呪術的」で「言霊」を含んでいる

だからここでその言葉を文字にしても何の意味もない これはぜひ「現場」で感じてほしい 今日もホシカワの動きは強烈だ まあ、せめて連続写真でも眺めてください 次回東京セッションは7月9日(火)だよ

東京セッションがアコギで「あこぎ」な爆音をたてた同じステージにやはりアコギを抱えて登場するのは打って変わって物静かなギタリスト&シンガー 潮田雄一だ 今日もMartin D-18を不思議な変則チューニングにしてかなりアンビエントな感じのするインストから演奏を始める 滅多に声を張り上げたりましてシャウトするわけでもなく淡々と静やかな演奏が続く

ともすると、こういう演奏って「じっとりねっとり」してしまいがちになるが、そうならずにそれを救っているのは彼の作る歌詞だと思う ほとんどが「叙事詩」で出来ているような歌詞はさらっとしていて、そのくせ後で効いてくる

真夏についつい飲んでしまう「泡盛」みたいだ そういえば先日阿佐ヶ谷に沖縄物産の店を見つけた 珍しい泡盛も沢山置いてあった 今度物色に行かなくては・・・今夜は少しゆっくり眠ろう 早く目が覚めるとまたギターを弾いてしまいそうだ 潮田くん いい音出してたな~

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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