正しい(?) 弦の張り方

よくペンギンハウスに出演しているミュージシャンでギターを弾いてる人で、演奏中にチューニングがどんどん狂ってきてしまうのを見かける

一曲終わるとチューニング、また終わるとチューニング・・・これって本人も気まずいし観ているほうもせっかくの流れが途切れてあまり楽しい感じにならないよね

まあ、ピッチに神経質なプレイヤーもいるし烈しいプレイのあとだとどうしても狂ってしまうのはあるから無理はないけど

でも普通に弾いてても音がドンドン下がってきてしまう・・・そんな悩みをお抱えの人に、参考になるかどうかは保証できないけど僕の弦の張り方をちょっと教えてあげるね

このやりかたでもうン10年やってるけど滅多にチューニングが狂うことはないので

では、写真と一緒に解説しますよ 左から1)2)という風にね
1)まず古い弦をはずす 全部一編に外す人も多いけど僕は1本ずつ交換する、これはまあ好き好きだ
2)新しい弦のエンドピンのところを持つ このとき丸いリングが縦向きになるようにする
3)リングのところを持って端から1センチくらいのところで曲げる
4)大体角度が45度になるくらい、これは弦がブリッジの中へ納まる部分なのでギターによって異なる もちろんブリッジの形態によってはこうでないのもある(テールピース付きのとか)

5)ブリッジの穴に弦のエンドを入れブリッジピンを差し込む この際ゆるみやがたつきがないようにしっかり押し込む
6)弦がサドルに当たる部分を押さえ込むようにしてここにも角をつくる
7)ここからはネックのほうの作業 まずペグを回してペグ穴がまっすぐエンドのほうを向くようにする
8)そこに弦を通す ブリッジからほぼ直線になるように

9)弦をネック方向に引っ張りぴんとなったらナットに部分を指でつかみ少しブリッジ方向に戻す 目安は1フレットのところ 5,6弦は少し短め1.2弦は長めに取る
10)そのたるみの部分をキープしながらペグの穴のところ(ここが一番のみそだ)にぐっと折り目をつける この部分が浮いていると弦を張ったあとで少しずつ緩んでくるのだ
11)かなりくっきりと折り目がついてるのがわかるかな
12)そしてら弦をペグに沿って巻きの方向にぐるっとひと回し巻付ける

13)このかたちになったら弦を巻き始める たるまないようにブリッジ方向に引っ張りながら
14)巻いてゆく弦は必ず下方向にゆくように この逆をやってる人がけっこう多いがペグに負担がかかるし弦のテンションが弱まって音も悪くなるよ
15)弦を張り終えたらチューナーを使いながら最後の仕上げ、サウンドホールのあたりで弦を上の方にぐい~っと引っ張りゆるみをなくす チューナーを見ながら何回かくり返す あまり強く引っ張りすぎると弦が切れるからほどほどにね
16)巻き終わったら余った部分はニッパーなどで切り取ろう よくそのままで弾いてる人がいるけど「先端恐怖症」の僕は絶対に切る! よく「先を切ると弦の音が悪くなる」という話を耳にするけどあれって「都市伝説」みたいなものだと思うよ

17)どうしても「切りたくない」あるいは「切るものがない」というときはこんなやり方もある まずちょっと固めの紙、僕は弦が入ってた袋を使う 適当にたたんで細めにしたら弦の先をこれで挟む
18)ここが”みそ”だけど弦をぐうっと強く曲がるようにしながら先のほうまで「しごく」ように滑らせてゆく
19)するとこういう風に”ばね”みたいになる
20)あとは適当に巻きつけておしまい ね、慣れればカンタンだよ やってみてね

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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