尖った音       10日

今日はなんだか少し暖かくなって雪もだいぶ溶けてきたねえ

ところで、昨日の都知事選挙・・・開票が始まったと思ったらあっという間に舛添要一の当選確実が報じられて「ありゃありゃ」という感じだったね 都民の皆さんはこの人でよかったのかなあ・・・まあ石原慎太郎を知事にしちゃうぐらいだからこうなるのも当然かあ

それに僕が気になったのは某右寄り候補が若年層からかなり支持を受けてたってことだ

まあ、そういうのに積極的な連中がすすんで投票に行ったということなのだろうけど・・・20~30代の皆さんは本当に今の政治に絶望してるんだろうけど「沈黙」してしまうのはどうなんだろう

今の日本、どんどんヤバイ方向に行ってるのは間違いないんだけどなあ・・・

さて、気を取り直して今日のライブレポートにいこう

今日最初の演奏者はソロシンガーの 田中彰己 今までずうっとアコギをナチュラルな音で鳴らしての演奏をしていた彼だが、今日はエフェクターをいっぱい持ってきた アコギのピックアップの音を”パラ”で片方はそのままPAに送り、片方はエフェクターを通してアンプに送るというやりかただ おまけにボーカルマイクは・・・あ!”あのとき”のガイコツマイクだ

そう・・・彼がこのペンギンハウスに初めて登場したときの今では「伝説化」しているあの”悲惨なデビュー戦”のときのマイクだ(笑) そういえばあのときもエフェクターもたくさん並べてたっけ

あの「悪夢」が再び繰り返されるのか?・・・いやいや、最近の田中の成長振りを知ってればそんなことはない そして予想通りその演奏は素晴らしいものだった

最近自分のものにしたあの不思議なトーキングスタイル そこに上手くエフェクトノイズを重ねたギターワークは「こいつ天才かもしれない」と思わせるくらいいいセンスだ あまり褒めたくないが(笑)いやホメちゃうよ! 田中彰己・・・なんか「化けた」なあ・・・今ペンギンハウスに出演している弾き語りシンガーで一番尖っている・・・そう思うよ

2番目に登場したのは2人組のユニット 東京セッション

リハの時に「雪が降ったせいかギターが湿っぽくて鳴らない」「フレットが磨り減ってそろそろ打ち替えないとヤバい」などと言っていたホシカワだったが

本番が始まればそんなことカンケイない! いつものように相棒のマツイと何やらゴニョゴニョと打ち合わせをするともういきなり東京セッションの「魔界」が広がる

今日はスタートの音が何かアラブかアフリカ北部のような音で始まった

そこからやがて音は・・・なんだかR・L バーンサイドのミシシッピブルースのような強烈なリフが続く おっ、今度はなんだかジョン・リーみたいだ・・・今日は「ブギ」でいくのか・・・昨日ここでやった西山正規の「生霊」が「地縛霊」になったか~!ブレイクして・・・ここからやっと8ビートになった!

「みんな/なびいてる・・・右向いて/なびいてる・・・♪」・・・おお!まさに今日歌うにぴったりな歌詞だ(笑)「あきれ果てた次の日は・・・何も言葉が出やしない♪」なんるほど~

3番目はソロシンガー華村灰太郎 今日は今福トモキ(b)ツノケン(ds)とのトリオでの演奏だ ゆっくりとしたセッティングのあといきなり出し抜けに「ガ~ン!」という音で演奏はスタートする

身体に入れたウォッカがしみこんでゆくのを待つようになんとなく探りながら徐々にヒートアップするトリオ・・・一見ばらついてるように聴こえるビートがやがて1本の大きな川の流れのように合流したころにはもう手遅れだ!・・・しかし・・・いい歳して・・・みんな不良だ(笑)

最後に登場したのは2人組インストユニット EMISHI だ じつはドラムの奥瀬健介は岩手県久慈市の出身だ そう、わかる人にだけわかるがここはNHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台になったところだ 僕はオンタイムでは見てなかったのだが、その後ハラタカシに「あれ、いいよ~」と聞いてネットで見なおしたらすっかりハマってしまった それで今日奥瀬くんにその話をしたら「ああ、あの北三陸駅(実際は久慈駅)僕はすぐ近くが実家なのですよ」と話が盛り上がってしまった

そんな「ほっこりした」話は話として今日のEMISHIの演奏は凄まじかったなあ!

1曲目が終わると短いMC、「では舛添要一に捧げます・・・」すごくアグレッシブで尖った演奏

そうさ!いけいけ~!せめて庶民はうっぷん晴らすしかないのよねえ・・・最後のほうはピアノまで・・・・じぇじぇじぇ!

もっといけえ~~ じぇじぇじぇじぇじぇ~!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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