当時のぐゎらん堂にはもちろんすでに「プロ」として活動していて知名度のあるミュージシャンが多く出入りしていたが、僕を含めてまだ駆け出しあるいはこれから出て行こうとする若いミュージシャンたちも多く顔を顔を出していた 本当に色々な人物がいた
たとえばまだ当時はアコギで弾き語りやったり友部正人のバックでベース弾いてたりした青年・・・のちに「スターリン」というバンドを結成して皆の知るところになった「遠藤ミチロウ」もいた
「アボさん」という人がいた やはりシンガーソングライターを目指していたのか、弾き語りでたまに歌ったりしていたが、彼はどちらかというとほかの部分で注目されていた
それは当時ぐゎらんに置いてあった「落書き帳」という書き込み自由な大学ノートがあって、色々な人が自分の勝手な意見とか書き込んでいたが、その中で彼はずうっと短い4コマのような漫画を描いていた その登場人物はほとんどが春樹さんやスタッフのチュウソツなどがモデルになっていたのだがすごく似ていて話も面白かった
その後、彼は一旦はサラリーマンになりその後そのキャラクターをそのまま使った「蘭丸ロック」という漫画でプロデビューするのだが、今ではテレビのコメンテイターとしてもよく登場する彼の名は「いしかわじゅん」という
それから当時僕とは本当に仲が良くって一緒にあちこちへライブしに行ったり飲んだりしていた男がいた 左利きでギターを弾いてちょっとパンキッシュなオリジナルの曲を歌ってた彼はその後ロック評論家となり日本のインディーズシーンにかなり影響力を持つようになる(写真右の男、左は僕だ)
当時僕は親しみを込めて彼を「ガク」と呼び捨てにしてたが、それが今は「SOUL KITCHEN」というライブハウスのオーナーもやっている「鳥井賀句」だ
あと、ある日二人の若者がぐゎらん堂にやってきた 自主制作したというLP盤を抱えたその2人は両人ともメガネをかけてなんだかやけにインテリっぽくまた育ちの良さそうな・・・当時のぐゎらん堂にはあまり居ないようなタイプの(なにしろ野武士みたいな連中ばかりだったから)青年たちだった
その2人とは・・・
続く
高円寺ライブハウス ペンギンハウス