もののふたち    19日

実はいまちょっとはまっていることがある 僕は古代史特に縄文時代のことに昔からすごく興味があるのだが、つい最近ある史実を調べているうちにたまたま辿りついたのが古代大和朝廷に関わっていた物部氏という謎の一族の存在 これが歴史の中でとてもミステリアスでどうも日本史の裏側に色々からんでいるようなのだが、まだ謎の部分が多すぎる これからちょっと調べてみようかなと今思ってるところなのだけど、これをご覧の皆さんの中でこれについて何か情報をお持ちの方(たとえば私は物部一族の末裔だとか)よかったら教えてください ところで物部(もののべ)というと何となく語呂で「もののふ」と近いと思ってたら本当にそれは「同義語」らしい さて、平成に「もののふ」はいるのだろうか そんなキーワードから今日のライブを探るのは無理?
最初の出演者は2人組のthe sicks g/ds/voにb時々dsという変則ユニットの若侍たちだ 彼らの作り出すサウンドはドライなロックスピリットに支えられていて以前僕はブランキー・ジェットに例えたが鋭角的にいつも研ぎ澄まされた刃のように流れてゆく時間を切り裂いていくようだ 真っ先に騎馬にまたがって敵陣に切りこんでゆく・・・先鋒的な存在かな ほとんど迷いがないような直接的な曲は聴いてて気持ちがいい
2番目も2人組のピーフランこちらはg/vo,dsという編成 このサウンドは そうだなあちょっと影があるところからもしかすると平家の落人?・・・・うわあ無理やりだあ そんなことを決め付けては失礼だろう 僕は今日始めて聴いたのだが彼らの作り出すサウンドはとてもプログレッシブで実験的でもあるしギターの音はかなりアグレッシブで爆音だ ところが、その演奏を聴いてて思うのがすごく「日本的」というより「和」の心を感じたのだ 前のバンドがドライでコンクリートな感じがしたのに対し非常にウエットで木や布の質感を感じる 面白いところで音作りをしているユニットだ
3番目は忍者? 摩訶不思議な術を操るアメリカだったら「Guitar Wizzard」と言われそうな華村灰太郎の登場だ 今回は久しぶりにソロでの演奏 それだけ彼のギターワークがよけい目に留まった とにかく僕は彼のギターコントロールの上手さに舌を巻いている YAMAHAのアコギにマグネットタイプのピックアップを付けてアンプから出す これってけっこう難しいんだよね アコギってそのギターそれぞれの箱鳴りにクセがある 思わぬところで必要以上に鳴ってしまってフィードバックや歪みを引き起こす それをうまくコントロールし「欠点」になりそうなところを逆に活用する うんと出音を抑えてまるで舐めるように弾いてたかと思うといきなりすごい爆音を作り出す それにループや色々なエフェクトをかけて灰太郎独自のギター演奏が出来上がる なかなかの技者だ・・・やっぱり忍者?
そして最後はいわずと知れた、僕が「野武士」に例えたウシトラの2人組が登場だ もうこれで今日のお題話にオチがついたがもう少し掘り下げてみよう そもそもユニットって何だろう ある目的のために組まれた組織の最低単位だね 助さん格さん、猿飛&霧隠、武蔵&小次郎・・・あ、これはちがうか 武闘組織にあっては共に命をあずけるみたいな絆が不可欠なわけで、万一「こいつ本当に大丈夫なのか」と疑ったらもうコンビはやってられないわけだよね そういう意味でもウシトラはやっぱり緻密なユニットの条件を満たしてるんだろうねえ 外見に似ず(失礼!)繊細なカタヒラを大らかなジイが支える・・・いい野武士たちだ
さあて、今夜もペンギンでは野武士と忍者たちが酒盛りしてるがここらで僕は歴史探訪の世界へ行ってみようかな ・・・では

・・・高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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