いやあ、昨日の自分のライブを終えて今日ははっきり言ってかなり体力的にキビシイ状態で迎えたペンギンライブ・・・でも今日はお馴染みのメンバーばかりで僕にとってはこれは本当に有り難いブッキングだ 皆そのポートレートがはっきり見える・・・そういう出演者ばかりだったから
最初の演奏者は2人組インプロユニットのジ・アナトミアズ マツイ(g)とパーすけ(ds)のコンビの作り出すサウンドはかなりアバンギャルドでありながらどこかで懐かしいような不思議な音空間なのだ パーすけのまるで機械的のように見せかけながら微妙なニュアンスを次々と繰り出すドラムにマツイはもうひとつのユニット「東京セッション」ではやはり規則的なビート担当を受け持ってるのとは正反対に常に有機的でフレキシブルな音を作りだす 自然に始まって自然に消えてゆく・・・そのサウンドの余韻がずうっと残る
2番目の演奏者はピアノ弾き語りの 藤原愛 だ
今日は彼女からの注文でステージのモニターにピアノの返しを無しにして演奏 ここに出ている出演者は皆そうだが常に自分の演奏やサウンドへの試行錯誤をしている 「これでいい」というような妥協はない・・・だから僕もそういう彼らの要求には出来る限り応えていこうと思ってる
しっとりと噛み締めながらそして自分の足場を確認するように・・・今日の彼女のステージも慎重にしかし常に前方に向かっている・・・観ながらそう思っていた
3番目の演奏者は 吐息 2人になってこのユニットの演奏も少しずつ変化を見せ始めている
バンドのサウンドとして音数は減ってるのだが、ギターアンプをツインにして全体的にはむしろ迫力が増してロック指向が強まってるように感じる 今まで聞いていた同じ曲の肌触りがだいぶ違って聞こえ始めた これからの彼らの動向も楽しみだ
そして今日最後の演奏者は ミノルBグッド いつものバンド「バイス」ではなくソロでの演奏だ
ずいぶんと久しぶりに彼のソロパフォーマンスを観たが、あのしなやかにステージングを自在に操る彼のパフォーマンスはバンドとはまた違った面白さと迫力がある いつもはノリノリで駆け抜けるような曲をちょっと今日はペーソスを含んだ一味違うものに調理しあげるところはさすがだ
いつの間にか客席が自然と巻き込まれている 独りでもミノルはBグッドだった
高円寺ライブハウス ペンギンハウス