井之頭公園now  2

「公園通り」の大きな歩道橋を渡った先が「本園」だ ここでさっき「分園」で渡されたチケットをもう一度出す このチケットは両園共通になっていて最近は入り口で係りの人がちゃんと教えてくれるが、昔はそういう説明もしてくれなくて知らずにもう一度チケットを買ってしまったり片方を見ずに帰ってしまう人も多かったようだ

園内に入るとまず広いエントランスがありその先のほうに動物のいるブースが見えてくる ここの動物園の特徴はライオン、トラ、クマといった大型の猛獣は居なくてわりと小型のそれも日本に在来でいる鳥獣類が主なことだ まずはカモシカ これも僕の家の近所には生息していて一度すぐ近所の路上で遭遇したことがある「シカ」と付いてるけど「ウシ」の仲間なんだよね

前に来た(いつだったっけ)時にはなかったけど「ペンギンハウス」が出来ていた
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そこから奥に進む 「フェネック」「カピバラ」などに混ざって「タヌキ」「テン」「ハクビシン」などの日本種が・・・どれも八ヶ岳ではしょっちゅう出会う連中だが・・・その先にこの動物園では一番大きな厩舎が現れる もうここの「顔」と言ってもいいインドゾウの「ハナコ」だ011

彼女がここに来たのは昭和24年 その当時3歳だったそうだからもうかなりの高齢者なわけだ 今では歯もかなり抜けてやっぱりあきらかに老けた感じがする 僕はもう子供の時から彼女を見ているので今の姿を見ているとなんともやるせない気持ちになる あの淋しそうな目つき・・・本当はインドのジャングルで伸び伸びと生活していたかったのだろうに 退屈を紛らわすためか・・・与えられたゴムホースを鼻で掴んでは振り回していた

ここには色々な施設がある わりと最近造られたものに「リスの小径」というのがある これは人間がリスを放し飼いにしてある大きなオリの中に入って間近でリスと触れ合えるというもので家族連れなどにも人気があるし、デートスポットとしてもなかなか利用されているようだ リスたちは人間をまったく恐れずにときには頭の上にまで乗ってくる 「か~わいい~!」という声が上がるが・・・以前誰かが言ってたが「もしリスにあのようなフサフサした尻尾がなかったらネズミと変わらないじゃないか」 本当にそのとおりだ(笑)
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そのリスの施設を出て公園の一番奥のほうへ行くと大きな建物群が出現する ここはかつて日本の彫刻界のトップだった「北村西望」のアトリエとその彫刻を展示するギャラリーなのだ

北村西望という名前を知らない人でもこれ↓はご存知だろう アトリエにはその当時の製作用の器具や設備が展示されている とにかくでかいものを得意としていた彼は102歳で亡くなるまでここを拠点として製作活動をしていたそうだ 僕も高校生のときに裏庭に立っていた西望さんに声をかけてちょっと話をしたことがある 真っ白な長い口ひげをはやして気さくなお爺さんといった感じだった この人はとにかく多作な人だったようで2棟あるギャラリーにはものすごい数の作品が展示されている 入場は無料だよ
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さて、そして僕が一番行きたかった場所へ・・・ところがここで意外な事実を知ることになる

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