Sakata Guitar 2

二階建ての木造の建物は気持ちのいいキャビン005のようだ ドアを開けて入るとまずは坂田くんのギターたちがお出迎え その奥の部屋には加工用のマシンなどが並んでいて、いかにも工房らしい

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階段を上がった二階が製作場所 様々な工具や009材料、そして製作途中のギターが

彼 が持っているのが現在取り掛かってるギターのトップ部分 ちょっと持たせてもらったが意外に軽い 材料はスプルースといい軽いのは知ってたがこれ程とは・・・まるで紙のようなのだ それに柔らかい こんなに軽くて弱そうなものが出来上がるとかなりのテンションがあるスチール弦の張力に耐えられるようになるのはその裏に付けられる「ブレース」と呼ばれ る007補強材のおかげなのだが、そのブレースの付け方でギターの強度と音質が決まってしまう

ブレースが丈夫だと強度は保てるのだが音はスポイルされる 弱いと音はいいがトップが変形したり壊れ易くなる その両方をうまく満たすためにギリギリのところまでブレースを削るのだが、ここに技術と経験とカンそして何よりセンスと哲学が必要なのだ
そして坂田くんにはそのすべてがあるのだ048

特に彼の持ってるギターに対する考えが僕は好きだ 彼はこう言う
「ギターってのはつまるところ道具なのだよね だからそれを使うギタリストがどういう音を求めてるか、それにきちっと応えてくれるものが一番いいと・・・変にギターが自己主張しすぎてはいけない 僕はそう思いながらギターを作ってるんだ 」
こ れは彼自身が弾き語りシンガーとして長く活動し続けてるからこそ言えることだ だから彼のギターを弾いてみるとまず感じることはギターを抱えた瞬間にギターのほうからすうっと僕の懐にくっついてくる感じ、たとえばよくなついてるペッ トみたいな・・・そんな感じがするんだよね

そして今回、僕はぜひ弾いてみたいギターがあった

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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