#99の意味は?      2日

今日7月2日は「インプロコレクション#99」というタイトルがついたライブだった この”インプロコレクション”と銘打って開かれるライブは文字通りペンギンハウスの音楽の屋台骨をずっと支え続けてきているインプロ系ミュージシャンたちが集まって開かれるので、ペンギンハウスの長い歴史の中でそれは回数を重ねてついに100回を目前に・・・ところが、不思議なのだがこのところずうっと「#99 」のままなのだ なぜか100回とならないその理由は・・・ペンマス亜郎の胸のうちにだけあるのだが・・・訊きたくても訊けない 今日本人は旅行中だ

さて、そういうわけで始まったインプロコレクション 最初の演奏者はもうここの常連 ジ・アナトミアズ
東京セッションのメンバーマツイ(g)とヤマグチ(ds)が組むインプロユニット ヤマグチが叩き出すその規則的リズムの上から発せられる予測不能な演奏は聴く者を未体験の世界へ連れてゆく

今日も最初はまるで呟くような密かな音で始まる彼らの演奏・・・やがてギターとドラムが共振してしだいに振り子の振れ幅が広がってゆくように・・・フィードバックを起こすように・・・怒涛の音になってゆくのだ
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2番目はソロギタリスト インストユニットDBS3のメンバーのハラ☆タカシ だ
ユニットのときとはまたまったく違うアプローチ 彼の貪欲にギターという楽器の持つ可能性をとことん絞りつくそうとするプレイは毎回楽器との闘いでもある 今日も様々なエフェクターを駆使した演奏・・・今日は「ループマシン」をうまく使って立体的な音を作り出す(あとで本人に訊いたらループではなくディレイを2台組み合わせてたそうだ・・・そうかその手があった!)途中まるでジョー・パスのような穏やかなパッセージを退いたかと思うとそこからいきなり激烈な演奏に移る 本当に気が抜けないのだ そして毎回楽しみなのが彼が曲につけるタイトル もっとも激しかった今日最初の曲のタイトルは「強行採決」だった
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3番目は5人と言う大編成インプロ系インストユニット コスモスリポート だ
今日のメンバーはメンバーは:鈴木公二sax 梶山真代flute 大浜豊e-bass 広井克典drums 梨本ちあきpercussion 最初はsax抜きの4人で演奏がスタートする するとフルート中心にした穏やかな演奏、ちょっとアンビエントな空気が漂うような・・・ところがここにサックスの鈴木公二が入ると雰囲気はがらりと変わる その烈しく凶暴なサックスは一瞬にしてこのユニットのサウンドを荒くれる激烈なものに変えてしまった しかしこの人すごいわ!自分が演奏中でないときは客席やステージの袖にいて写真や動画を撮りまくるステージに入ると3本もある(テナー、アルト、ソプラノ)を交互にしまいには2本ずつ咥え吹きまくる・・・いやいやまさに「美女と野獣」だったなあ・・・
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そして今日最後に登場するのは前回の「インプロコレクション#99」にも出演したユニット MΛNTRΛ だ
ミ ヌマ(g)シラコ(per)じゃいあん(b) この「鉄板」な3人の演奏はとても洗練されてジェントリーなのに聴いてるとなんか身体が動いてきてしまう タイトにオンビートで出 来上がった彼らの演奏が自然にそうさせる 4ビートもラテンも 「焼酎系ジャズ」という名前がぴったりのユニットだ

しかしそんな彼らがこの「インプロ」と銘打ったイベントになぜ出るの?とちょっと不思議になるかも知れないが、今日彼らが最初にやった曲はまさにインプロ! あれ、この曲何だっけ・・・そうかあオーネット・コールマンの「ロンリーウーマン」だった それにしてもミヌマのギターのまあヤンチャぶりがすごいわ(笑)あとで謝ってたけどいえいえ楽しかったなあ

そうそう、そういえば今月から彼らは毎月二回ずつ出演してくれることになった これって子供の頃に月一回だった夕飯のカレーライスが二回になったときと同じように嬉しいねえ

いや、皆さんお疲れ様でした!
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