CD制作裏話   7

「St. Louis Blues」

この曲を入れたことにブルースファンの多くの方は「えっ!?」と思うかも知れない

この曲は厳密に言うと「ブルース」ではない220px-WCHandy

ウィリアム・クリストファー・ハンディ(William Christopher Handy)が1914年に作曲した楽曲だ。

ハンディーは黒人だが、プロの作曲家で、ちゃんと音楽教育を受けた人物らしい

この曲の特徴は真ん中のサビ部分でコードがメジャーからマイナーになりそれも12小節ではないところだ。この曲も修子が前から歌ってたのでゼヒ入れようということになった

ところでW・C ハンディーが最初に創った時はこんなアレンジだった なんて陽気な感じなんだろう

でもやはりこのメランコリックな感じを最初に有名にしたのはやはりこの人、クラシックブルースの女ベッシー王(淡屋のり子じゃないよ)と言われた「ベッシー・スミス Bessie Smith」が1925年に吹き込んだこれだろう 修子のスタイルもこれに近い

そういえば僕が昔持っていた「若き日のディックミネ」というアルバムで彼がアメリカのジャズオーケストラをバックにこの曲をそれも日本語の訳詞で歌ってた ほかにも「りんごの木の下で」や「ダイナ」などジャズの名曲がずらり・・・ところがこれを誰かに貸したところあちこちたらい回しにされて、挙句は高田渡が「ヒルトップストリングバンド」でレコードを出したらそれがしっかり彼らのレパートリーになってたのだ。話が大分それちゃったけど、あの時代吉祥寺の音楽仲間のオールドジャズのブームを作ったのは僕なのだよ(笑)

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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