ミュージシャンズ      6日

さて、師走となった今日6日(日) 街もなんだか年末ムードが始まってるみたいでイマイチ落ち着きがない 昨日の深夜街を歩く酔っ払いの多かったこと

さて、今夜のペンギンハウスライブにはこんなタイトルが付いていた 『のっぴきならぬ夜#3』

「のっぴきならぬ」とは「埒が明かない」とか「身動きできない」みたいな意味だけど、どうしてどうして・・・今夜のライブは身動き自由な顔ぶればかりだった

最初の演奏者は 9413
久しぶりのバンド編成それも今日はアツシ(vo/g )、エンジョウ(b),エダ(ds) の3人編成  ブルースくんは他のバンドの予定が入ってたそうで今日は休場 vo/gのアツシは髪型が短くなってちょっと妙なマッシュルームカット 僕が「スタートレックのスポックみたいだ」と言ったら案の定けっこう凹んでくれた(笑)

さて、今日の彼らのステージは年末と言うこともあるのかなんと新曲を3つも入れてのセットメニュー

「入り口を捜せ」「秋の夜長」「ゆらゆら王国(?)」 どれも今までの曲調と微妙に違うテイストが入ってて素晴らしい曲ばかりだった 演奏終了後アツシに訊くと「ここで出会った色々なミュージシャンに刺激を受けた結果そうなった」とのことだ それって嬉しい話だよね!

9413はバンドとしての出演は年内今日が最後(アツシはソロで24日出ます) 来年も何か新しい風を巻き起こしてくれそうな予感を見せながらのステージだった
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2番目の演奏者は hanTako

パーカッションのハナコは昨日に続いて二日連続の登場 昨日もかなり遅くまでここに居たのでけっこう疲れが残っていると思うが、そんなことは感じさせないパワーのあるショット このボトムのあるビートがたこボーのギターをがっちりと支える

その中で今日もじつに伸びやかに奔放にたこボーはプレイする この二人のプレイは本当にユニットのお手本みたいなところがある その呼吸を合わせてゆく細かいところにこの二人がどれだけの時間と労力を使っているかが垣間見えたりする

客席からのレスポンスもいい このあたりからちょっと独特のムードが生まれ始めていた今夜のペンギンハウス

そしてたこボーがメンバー紹介のところで必ずといっていいほどやってくれる「PA,ジミー矢島!」というコール・・・本当に有り難い!

hanTakoの今年の演奏は今日で最後 たこボーは26日(土)に「たこボーband」で ハナコは21日(月)の岡田哲のときと30日(水)のグレナデンでまた登場する
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3番目に登場するのは最近ペンギンハウスでめきめきと存在感を現してきたギタリスト 小川トオル
インストトリオelectric junk のギタリストでもある彼はバンドのときはまるで「デビッド・ギルモア」のような超絶プレイをするのだが、ソロのときは打って変わってじつにシブいアコースティックギタリストになる 今日はクラシックギターを抱え「峠の我が家」「ラストダンスは私と」などかなり昔のスタンダード曲ばかり演奏していた

実はそれにはある「訳」があった 今日は彼の亡くなったお父さんの20回忌(?)だそうで、客席にはその夫人つまり小川のお母さんも来て居て、今日は彼らのためにそういう選曲をしたのだと後になって僕は知った そして後半最後の3曲では彼の奥さんが登場

元々シンガーだという彼女 シブいジャズナンバーやシンディー・ローパーの「Time After Time」などで素晴らしいボーカルを披露してくれた
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そして今日最後に登場したのが らりはsolo
もう長い活動暦をもつギタリストらりは その透明感のあるくっきりしたギターサウンドは多くのギタリストたちに影響を与 えている

今日も前回と同じくビンテージのGIBSONのアコギを抱えての登場

ただ今日はそれにかなり色々なエフェクトをかけ、それだけでもギター1本で深みのあるプレイをする彼のサウンドは今日はもう深淵を覗かせるようなプレイ

そこにたこボー、アツシ、小川など今日のプレイヤーたちが食いついた

途中・・・どの曲だったか らりはの演奏に自然に客席からハンドクラッピングが帰ってくる

それをらりはも楽しみながらの演奏・・・次第に彼のステージングの動きが烈しくなってくる

ギターを弾きながら烈しくストンピングをしたりとうとうジャンプまでし始めた こんな彼を観るのは僕もけっこう長くやってるが初めてだ

「ミュージシャンズ ミュージシャン」という称号がもうこれほど相応しい人はそうそうなかなか居ない

今年最後の演奏でそれをまざまざと見せ付けてくれた「らりは」

でも演奏が終わってから僕は思わず彼に声をかけた

「身体、大丈夫? 」僕と同世代の彼・・・こういうことがどれだけ身体に負担を架けるか・・・僕もいやというほど知っている

今年の「らりは」の演奏は今日が最後 来年もまた元気にぜひペンギンハウスに刺激を与え続けていてほしい お疲れ様でした!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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