『音って何? 、5』
さて、前回人間の聴こえる音の限界は20Hz~20kHzの間くらいだと説明しましたよね。 忘れた?・・・もう一度言いますが「Hz(ヘルツ)」とは音の波の細かさ・・・つまり1秒間に何回振動するかを表わすんで、数字が多いほうが音が高くなります。
これが他の動物だとどうか? たとえば犬の仲間では高いほうは50kHzくらいまで聞こえるそうで、さらには海中に棲むイルカやクジラの聴覚はなんと100kHzくらいまで聞き分けるそうです!
同じ哺乳類でさえこれだけの差があるのだから、ほかの生物・・・たとえば昆虫なんかはどうなんでしょう? いやいや、実は同じ人類でも年齢によって音の聴こえ方が違うのです。
皆さんは「モスキート音」って言葉を聞いたことありますか? 以前けっこう話題になってましたけど、これは駅の構内とかコンビニの駐車場などにたむろする「ちょっとお行儀の良くない」若者達がそこに長居できないようにある周波数の音を流す・・・するとそこら辺の年代のものだけがその音に反応して、その音に耐えられなくなって居なくなる・・・そういう効果を狙ったものです。 具体的にはどれくらいの周波数なのか?
それは17KHz(キロヘルツ)という高い周波数を持つ高音・・・そう、冒頭で人間が聴ける音の周波数は最大で20kHz と言いましたが、実はこれには個人差・・・さらにいえば年齢差があって、大概の人間は歳をとってくると高いほうの音が聞こえ辛くなってくるのです。
これは眼でいえば「老眼」が進むのと一緒ですね(笑)。
ここで皆さんにちょっとしたテストをしてもらいましょうか
このサイトをクリックして開くとこういう画面が出るはずです
この上の棒グラフみたいな部分がそれぞれの周波数8000Hx~20000Hzまで13段階に分かれています。まずイヤホンかスピーカーを繋いで(スマホだったら耳に当てればいいかな?)このグラフのところにカーソルを合わせてクリックするとその周波数の音が出ます。低いところからやっていきます。「キーン」という音が出て、右の方へいくに従ってだんだん高い音になります。 さてどこまで聞こえましたか? 上のほうへ行くに従って段々と聞こえ辛くなってきて、最後はまったく聞こえなくなります。そしたらその手前のところまで戻って、そこをクリックしてもう一度「聞こえる」ことを確認したら(たまに聞こえる気がしたということもあるので)「聴こえは何歳相当」というところをクリックすると、あなたの「耳年齢」が出てきます。 どうでしたか? 実年齢より高い?低い? まあ低くても別に落ち込むことはありません! ただ、僕は職業柄どうしても「聴こえ」については気になるのでたまにチェックしてます。 今のところ「39歳以下」というところまではいくので(僕の現在の実年齢は66なので)まあ今のところは大丈夫か・・・とちょっとホっとしてますが、それでもその日によっては数値が微妙に変わります。 そう、序章のところでもお話しましたが、その日の体調などによっても耳の聴こえ方は変わるのです。
ちなみのこのテスト、これを紹介してくれた友人の息子(小学生)は一番上まで全部聴こえるそうです!
高円寺ライブハウス ペンギンハウス