誰にでもわかるPAの話 ,8

『PAって何? 3』

さて、PAの元祖があの「メガホン」だと説明しました。しかし、それだけではとても広いスペースで多くの人に伝えるのは無理ですね。そこでそれを補うために開発されたのが「拡声器」です。あのメガホンに何か機械を取り付けてその人の声をさらに大きく拡大して届ける・・・よくイベント会場の入り口の係員とか、最近ではハロウィンや年末カウントダウンのときにおまわりさんが使うあれです。つまり電気の力を借りて音を大きくする・・・ここでは「増幅」と言います。これが一番シンプルなPA原理なのです。 実はこれに色々な機能を足してさらに大きくさらに遠くに、そしてどれだけもとの音に忠実に・・・さらには美しく届けるか・・・それがPAに与えられた役割なんですね。

ここでちょっと寄り道をします。「音を残す」ということです。つまり「録音と再生」についてです。 PAの仕事をしているとよく「この音源を登場のときのSEにお願いします」とCDなどを渡されることがあります。あるいは歌うときのバックつまり「カラオケ」としての音を引き受けることも・・・時としてはそれが「i-phone」や「i-pad」だったりします。

音楽の再生・・・これには過去からさまざまなメディアが使われてきました。今では「i-Tunes」をはじめさまざまな音楽無料配信サービスがあって、もはや音楽は買って聴くものでは無くなってしまいました。「CDが売れない!」という嘆きをあちこちで聞きます。CDの前にも「MD」「DAT」「デジタルテープ」「カセットテープ」「アナログレコード」などなど・・・さまざまなメディアが現われては消えていきました・・・おっと!

ちょっと違います。 じつは「カセットテープ」や「アナログレコード」はまだ生き残ってます。この2つがなぜ生き残ったかというとこの2つのメディアは「デジタル」ではなく「アナログ」だったからなのです。

最近ではアナログレコードの見直しが進んできています。たとえば若いバンドなどでもあえてデジタルではなくアナログ盤で作品を作ることが増えてきています。もちろん今の若いDJプレイヤーたちが積極的にアナログレコードを使ったこともその発端になってますが

・・・今のたとえば「MP3」などで圧縮された音楽を聴き慣れていた若い人たちが何かのきっかけで「アナログレコード」の音を聴いたとき、その音質の「豊かさ」や「深さ」に気付き、もう一度見直し始めたのです。 そしてその原点は・・・

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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