静から動 動から暴動?   15日

昨日の雪で帰り道は本当に大変だった 表通りもまだぐちゃぐちゃの雪が残ってて歩道はほとんどダメ そこへ車が通るので危なっかしい 仕方なく裏通りへ回ったがこちらも悲惨なほどぐちゃぐちゃ いつもの倍くらい時間がかかった 明けて今日、表通りはなんとかほぼ溶けてたが裏道はまだ全然ほったらかし 東京ってみんな雪かきしないんだね・・・駅前の商店街も雪かきのしてある所とない所の差が烈しい こういうところでその店のサービスの本性が見えたりするのかもね え?ペンギンハウスはって?・・・ちゃんとやりましたよ はい 一応ね

さて、今日のライブの話にいこうね 今日最初の出演者は女性シンガーソングライターのBehring ギターを弾きながらオリジナルの曲を歌うのだが、彼女は独特のスタイルを持っている なんというか「昭和」の匂いがするような声と歌い方は昔の歌謡曲の歌手「西田佐知子」とか「日吉ミミ」を思い出させる それに最近はオハコになった奄美地方の民謡のような節回しが加わりますます独自なBehringワールドを作ってる 歌の内容はこの年代の女性が抱えそうな悩みや迷いなどをテーマにしたものが多い それもあってか彼女のライブには同年代と思わせる女性の固定ファンがついている そんな聴衆を前にぼそぼそと低音で呟くようなMC・・・これにはまる女性客が多いようだ

ぼそぼそというMCといえばこの人もだ ギター弾き語りで歌う宮崎悟 彼もまた独特の空気を持った演奏者だ とにかく曲間のMCは聴くほうが身を乗り出さないとよく聞えないほど「ぼそぼそ」というほとんど独り言のぼやきのようなんだがこれが妙な味を出す なんだか落語みたいだ そして、彼の歌う歌も「キッチンソングライター」とか送電線を伝わってゆくオリオンの話とか、日常にある「ひっそり」としたものをうまく見つける目を持っている 聞きながらふと思い出していた 今はもうほとんどなくなってしまったが、木造住宅の木枠の窓・・・風が吹くと「カタカタ・コトコト」と鳴っていたっけ 今ではほとんどがアルミサッシになってすっかり聞えなくなった音だが、彼の歌にはそんな音が聞えてくるような気分になる 今日はめずらしく他の人のカバーも1曲披露した

その次に登場したのは熟年ブルースユニット・・・という言い方は不適切か ベテランの2人組 STAY BLUEだ ギター&ボーカルの地味KENそしてハープ&ボーカルのドラゴン板谷 とにかく息のぴったりな二人の演奏は聴いてて楽しい ソロのときはカバーを中心の地味KENもこのユニットではオリジナルのブルースばかりだ オープニングの3曲はすべてキーがAの曲ばかり・・・これにはちょっとしたわけがあったそうで今日ライブに駆けつけてくれた彼らの友人たち・・・すべて元同級生だそうでそれがA組だったのにちなんでとか そして、最後の1曲はドラゴン板谷とのDUOで「最高 最高!!」という彼らの得意ナンバー「やっぱ/やっぱ /最高最高なんだ!/じゃこめし干物に青菜 /じゃこめし青菜!」みんなが歌いだす ここから一気に盛り上がりモードへ

この盛り上がりモードのまま次の出演者を迎えるのはちょっと危険だったかも知れない フレッド・マクダゥエルの曲に乗って登場したのは THE IGNORANTS g/vo ,b ,dsの3人組ロックユニットだ 彼らの演奏はとにかく超重量級のアメリカンハードブルースロックだ 今までの演奏者とは音量が桁違い・・・ ボーカルのシュウはもういきなりオープンからフルテンションだ 真っ黒なサングラスを掛けている間の彼は「極悪外道ロックギタリスト」だ もうどぎついくらいのハードロックがこれでもかと まるで火山の噴火のようだ 何曲かそいういう演奏が続き、サングラスを外す・・・ここからはちょっとキャラが変わり、ハートウォーミングな曲調に変わる しかし、今日はそのステージでちょっとしたハプニングがあった テーブルの上にあったグラスに口をつけたシュウが急に慌ててトイレに走る 水と間違えて酒を飲んでしまったそうだ 実はシュウは一切酒を飲まない 飲めないのではなく、昔アル中になってそれ以来酒を全く断っているのだ 慌てて水を飲んでその場はなんとかなった そして後半、どっしりとしたブルースや大音響のハードロック もう客席の盛り上がりは尋常じゃない そして、アンコールに応えての「ジョニーBグッド」 客席でテーブルを片付けている男がいる あの西山正規だ 今日は客席でずうっと聴いていたのだ そして曲が始まる 「ゴーゴー!ゴージョニ・ゴ・ゴ・ゴー!!」
空けたスペースで無茶苦茶な踊りを踊る 暴れる・・・西山正規に火がついてしまった

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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