幅の広さ          23日

今日のペンギンハウスライブもジャンルの幅の広さっていったらかなりすごいものだったね 京都からわざわざ来てくれたお客さんが言ってたけど「こんなに幅が広いライブハウスも珍しい」って 毎日やってると「こんなもんか」と思ってしまうけど・・・そうなのかも知れないと改めて思うわけで
今日最初の出演者は三浦洋子+賃貸人格 三浦さんはペンギンハウスではお馴染みのピアノプレイヤーだが賃貸人格は・・・名前からして只者ではないのはわかると思うがテルミン奏者の彼女が楽器を抱えてやってくるととても清楚で大人しい女性なのだ ところがステージに立つと人格が豹変(賃貸に?)する テルミンという楽器はとても面白いのだが彼女はそれをまるで自分の声のように操る それにプラスしてボイスが入るのだが聞いてるとどちらがテルミンかボイスかわからなくなる スキャットのような呻きのようなシャウトのような意味不明のそれは時々言葉の断片を含んでいる そしてテルミンの音を操作する彼女の動きは時々まるで舞踏のような拳法のようなものになる そして、そこに三浦ピアノが実にタイムリーに包み込むようなサウンドを送り込む フリースタイルのこのコラボレーションは聴いててとても気持ちがよかった

2番目は言葉が主役だ 「山村暮鳥を歌う」というタイトルで出演した大野慎矢+菅原雄大のコンビはvo/p ,チェロ&バイオリンという編成だ 大野は詩人の作品に自分で曲を付けて歌うというスタイルをずっと続けているが ラングストン・ヒューズなども取り上げたが今日はほぼ山村暮鳥の詩を歌った 暮鳥という詩人は大正時代に活動したが若死にしたらしい 昔の詩人はそんな人ばかりだったみたいだが、もう一人「大手拓次」という詩人の「足をみがく男」というのを・・・これは彼のテーマソングなんだそうだ その言葉に菅原がチェロやバイオリンで適確な「背景」を加える

3番目はちょっと驚きだ ペンギンハウスには初登場のトリオカルディアはバイオリン、フルート、ピアノという女性の3人組だが、この編成に「もしや・・・」と思ってたら やっぱりクラシックだった 美しい女性がステージに立ちこんな演奏する光景は僕もここでは初めて見た いやあ、でもクラシックはやはりいいなあ 普段「外道」な音を聴いたり演ったり僕の耳はずいぶんと「浄化」されたかも・・・襟を正して聴かせていただきましたよ 「もののけ姫」のテーマもあったっけ

そして最後はアコースティックギターの弾き語り 潮田雄一が登場だ いつものように彼のステージは「ゆるーい」感じで始まる けっこう気分屋なので演奏途中で「あ、この曲ヤメタ!」とやめちゃったり・・・思いついた曲を急にやってみたりと 自由なのだ 今日やったインストの曲はよかったなあ わざわざ関西から聴きに来たファンもいるし固定のお客がたくさんいるから 次もいい演奏を聴かせてほしいね

・・・そして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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