この連載は2014年3月に始めて全30回を重ねた記事です
ぼくジミー矢島の個人的思い入れでぼくがとくに紹介したいブルースマンのことを書いています
ぼくはいわゆるブルース研究家ではないので資料的なことは専門家にお任せしてまあ言いたいことを言う・・・というスタイルですのであしからず 再連載にあたって少し記事も手直ししたり新しい動画も添付しますのでよろしくです
第1回目の今日は「ブラインド・レモン・ジェファーソン」だ
ブラインド・レモン・ジェファーソン (Blind Lemon Jefferson 1893年9月 – 1929年12月) は、アメリカ合衆国で1920年代に演奏活動をしたブルース・シンガーである。いわゆる戦前ブルース、カントリー・ブルースの代表格のひとりとして知られる。ライトニン・ホプキンズ、T-ボーン・ウォーカーなど、のちのブルース・アーティストにも大きな影響を与えている。・・・とある
生年月日とかはまったくはっきりしないようで、とにかくテキサスで活躍したブルースマンのさきがけと言えるブルースマン とにかくナゾの多かった人で残された写真もこの⇒
1枚だけ 最近になって別のもの⇒が発表されたが・・・顔の輪郭とかなんか違うような気がする
彼の演奏はとにかくその超人的なギターテクニックと音使いのセンスのよさだと思う
普通・・・ほとんどのブルースマンはどんなにテクニシャンでも歌ってるバックでの音はシンプルに抑えて弾くものだが彼は違う
歌の最中でもギターがまるで”もうひとつの声”という感じで歌い続けるのだ 彼の代表作の「Match Box Blues」なんかでそれが聴ける
とにかくスゴい! 同じくスーパーギタリストだった「ビッグ・ビル・ブルンジー」でさえ彼のギターをコピーしようとして挫折したというのだから・・・
ところで、写真を見ているとレモンがギターを膝の上に載せているのがわかるが、どうやら彼はそのスタイルでギターを弾いていたようだ それは盲目だったから持ち方がよくわからなかったという見方よりこのほうがギターの音がよく聞こえるという理由だったようだ
奇しくも若い頃このレモンの誘導役をやっていたことがあるというT -Bone Walker もこういう抱え方をする もしかするとテキサスのギタリストの伝統だったのかもしれない
レモンのギターフレーズは今聴くと意外とブルーノートをほとんど使ってないのがわかる 20年代ごろのブルースってわりとスケール的にメジャースケールが多いのと「地方色」すごく強い
まだ「ラジオ」などのメディアが発達してなかったんだと思う それはそれでよかったなあと思うのだよね
彼のギターはとにかくリズム感の完璧さとシンコペの使い方のウマさが際立ってる
この音ってもう100年近く経ってるのだけどむしろ「今」に通じるものがあるような気がする
高円寺ライブハウス ペンギンハウス