ギターギター 50

さて、冒頭で紹介したように「ロバート・ピート・ウィリアムズ」は殺人罪でルイジアナの刑務所に収監されていました こういうブルースマンは少なくありません ブルースマンではありませんが、黒人フォークシンガーのスター「レッドベリー Leadbelly」はやはり殺人でテキサスの刑務所に服役しているときに当時の州知事がお気に入りの曲を作ったということでやはり恩赦を受けて出獄して、その後シンガーとして活躍しました

「ライトニン・ホプキンス」もやはり喧嘩が原因で投獄されていた経験を持っていました 実はアメリカ南部の黒人たちはかなりの多くの割合で逮捕投獄されるという経験をしていたようです これはもちろん貧しくすさんだ黒人社会という背景があるのですが、じつはそれだけじゃ無かったようです あるブルースマンが語ってた話ですが
「オレ別に何も悪いことしたわけじゃないんだぜ ただある日道路を歩いてたらいきなり捕まってムショに放り込まれた・・・罪名は”放浪罪”だって・・・」

どうもアメリカ南部では黒人たちがかつては奴隷として、その後も小作人として白人たちが自由にこきつかえたことへの代用として、逮捕して囚人という名前の奴隷として重労働を無理強いしたり、気に入らないと密かに殺してヤミに葬る・・・そういうことが割と公然と行われていたようです

以前「僕のブルースマン列伝19」で紹介した 「カルヴィン・リーヴィー」の「カミンズ・プリゾン・ブルース」はそういうことを告発した話題作です

ロバート・ピート・ウィリアムズもきっと似たような経験をしていたのかも知れません 彼の歌うブルースにはどうしようもない諦めや絶望が歌いこまれているような気がしてなりません 最後に紹介するのは彼の多分住んでいた土地や自宅を入れた動画ですが・・・なんとも暗澹荒涼とした光景が広がっています


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