僕の八ヶ岳話 80

キノコにはやはり山菜と同じように食用にできるもの、食べられないものさらには有毒なものがある 毎年キノコシーズンになると「毒キノコを食べて中毒した」というニュースが聞かれるが、それだけ食用と有毒のキノコを見分けるのは難しい ときには「プロ」でさえ間違えることもあるくらいだから、まあ素人は手を出さないのが賢明だ


どちらかと言えば食用のものより毒キノコのほうが種類は多いようだ 代表的なものとして、ツキヨダケ、テングタケ類、ニガクリタケ、ワライタケ、カキシメジ、クサウラベニタケ・・・まだまだあるが、何年か前に最も毒性の高い「ドクツルタケ」というキノコを食べた家族が全員死亡してこれがニュースになったが、普通キノコを知ってる人間なら絶対に手を出さないのだが、不幸なことに彼らは中国からの残留孤児帰国者で、なんでも中国にはそれと良く似た食用のキノコがあったのだそうだ ちなみにドクツルタケを食べるとどうなるか・・・肝臓の細胞が完全に破壊されるのだそうだ

僕もその後商売で(これについては別の機会に話すが)天然キノコを採るようになったが、そのときのセオリーは「去年採れた同じ場所に出るキノコだけを採る」ということだ キノコには「菌糸」いわゆる植物の根っこにあたる部分があって、これはその宿になる樹木に生息している だから毎年その時期になると同じ場所から出てくるのだ 僕は「キノコ手帳」というのを当時は持ってつけていた 何年の何月何日・・・どこそこでどのキノコを採ったか・・・という記録簿だ これを頼りに毎年その場所へ出かける しかし、その年の気候や何かでその時期はずれたりする だからその時期の前後はほぼ毎日のようにその場所を下見に行くのだ
今ではすっかり体力も落ちたので、とてもそんなことは出来ないが・・・当時の僕はまるで山猿のように山中を駆け巡っていたの(写真は「田舎暮らしの本」より)

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