僕らの北沢話 37
「高円寺の物件」という情報を僕らは持って北沢のアパートに戻った 修子らが待っていて「どうだった?」と訊くので僕はさっき見てきた高円寺の地下の...
「高円寺の物件」という情報を僕らは持って北沢のアパートに戻った 修子らが待っていて「どうだった?」と訊くので僕はさっき見てきた高円寺の地下の...
鍵束を持って店を出る不動産屋の人について店を出る 行く先は・・・なんとすぐそこ・・・店からほんの歩数にして30歩ほどのところにその物件はあっ...
その不動産屋は「T不動産」という今でも庚申通りでまだ営業を続けている いわゆる「街の不動産屋」といったちょっと鄙びた風情の裏通りによくあるア...
資金稼ぎのプロジェクトが始まって数ヶ月が経った ある日全員を集めて修子が言った 「みんなよくやったね、頑張ってなんとか資金が○○円貯ま...
こんなこともあった ある日、修子が「今日はおにぎりがいい」というので確か梅かシャケか何かを入れて数個のおにぎりを作ったのだ その晩・・...
僕は呆然となった 彼らの恐るべき食い意地と食べっぷりに・・・それもだけど、どうしても腑に落ちないところがあった 一体奴らは何を考えているのだ...
その頃・・・ある事件が持ち上がった まあ「事件」と名付けるような大袈裟なものじゃないのだが、ぼくにとってそれは非常に大きなインパクトがあった...
すぐに資金稼ぎのための活動が始まった 修子は今まで通りクラブでの仕事を続け、有海、増田の両名も修子の斡旋によりなんとか同じ「ハコ」の世界での...
ある日、北沢のアパートにそのときの音楽仲間が集まった メンバーは修子、有海、増田、瀬山、僕、そしてコンビで演奏活動をしているKとHそれに新聞...
「みんな、知ってる?」 レコーディングの騒動の悶着がひと段落したころ、修子が僕らにこんなことを話した 「レコード業界の全体の売り...